詩作「在宅勤務の苦悩」

有象無象が常に夢想

一律教育は無上の発想か

制服に着替え家を出る

自転車を飛ばし学校に着く

友人に先生に会う

今から勉強

そうやって切り替えてきた人生

受験勉強なら塾の自習室に籠もっていた

環境が俺を追い込む

リモートワークテレワーク

素人が沸く家が楽

密が無い学び舎

荒唐無稽が常套手段

通勤電車は無形文化財か

ネクタイ締める

電車に揺られ職場に向かう

同僚に上司に会う

今から仕事

そうやって入れてきたスイッチ

卒業論文は大学の図書館で書いた

観衆の目を気にする

リモートワークテレワーク

玄人が泣く家から苦

蜜がない蜂の巣

無能故の苦悩

無法故の訃報

会社で過ごしていれば給料が貰えた

会議にはいればよかった

画面の向こうで何も言わない人は

誰にも気付かれずに要らないことに気付かれた

簡単なことだった

リモートワークテレワーク

悲報と騒ぐ皆乾く

水が無いオアシス