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新井の漫画感想『蒼天航路』

2020年5月、圧倒的な作品に出会った。

王欣太先生の『蒼天航路』読了。スタディサプリ社会科講師の伊藤賀一先生から薦められたのが3月中旬。

引越し等で購入に至らず、ようやく文庫全12巻を購入して読み始めたのが5月4日。マンガを読むのは早い方なので2,3日で読めるかと思いきやパワーが物凄く、1日1,2巻が限度。結局1日1冊のペースで12日かけての読破となった。

三国志が題材の作品で、三国志初心者で事前知識なかった私でも楽しめる素晴らしい作品で、感想も書こうと思えばいくらでも書けそうだが、今回は好きな登場人物ベスト3に限定して書きたいと思う。


一位 曹操孟徳

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(iPadでお絵描きしてみた。文庫1巻の曹操。全体的に気に入らないできだがこれが今のおえかきの実力である)

まずは主人公曹操。物語は彼を中心に描かれるので好きになるのは当然か。個人の武芸はもちろん、知的で、奇策を駆使して人心を掌握し、敵を討つ。厳しいところも多いが、儒教に支配されていた時代に才のみを求める先進的な思想など、同じく魔王と呼ばれる織田信長のよう。三国志で理想の上司は?という議論がもっと起きても良いと思った。洛陽北部尉を務めていた若い頃は特に厳格、知的、情熱的で格好良い。

戦一辺倒ではなく、詩、医術などにも関心があり、文化を生み出したところも評価したいポイント。

彼は字(あざな)をつけて「曹操孟徳」と呼びたくなる。作中でも何度も呼ばれるからだろうか。他に字を付けたくなるのは劉備玄徳、関羽雲長、諸葛亮孔明など。字について調べたら、白居易の字は楽天だから、白楽天と呼ばれていることを知った。面白い。

二位 夏侯惇

眼帯の将軍。曹操の親戚で最序盤から登場する。兄であり、母である、と曹操に言われた時の赤面が刃牙の烈海王のようで可愛らしい。

袁紹が攻めてきた時、兵卒に混じって戦ったが、身分の違う兵たちの気持ちを理解し、慕われているところに惚れた。

三位 荀彧

「アイヤー」でお馴染みの、曹操軍最古参の軍師。初めは正体不明だが知識のある少年のように曹操軍に加わったが、気付いたらもともと立派な家系の人物となっていた。謎。

切れ物の郭嘉、野心家の賈詡、安定した程昱、新たな発案をする荀攸ら、軍師勢と一緒に議論している様が好きだった。その明るさや周瑜とのやりとりなどから荀彧を三位に入れたが他の軍師たちもそれぞれの魅力があって好き。


今回は好きな登場人物3人だけを挙げたが、「魂を震わせる名言集」とか「ビジネスに役立つ思想」とか色々書いていきたい。

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(iPadでお絵描きしてみた2。中3の時くらいまで絵が下手になっている)

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