Netflix「寄生獣 -ザ・グレイ-」と「三体」と「ターニング・ポイント:核兵器と冷戦」にみる共通点とは?
Netflix「寄生獣 -ザ・グレイ-」の全6話を一気に見た。
Netflix「D.P. -脱走兵追跡官-」のク・ギョファンが出ていることから、随分前から気にはなっていたが、すっかり忘れていた。
Netflix版の「三体」と同じく、「寄生獣-ザ・グレイ-」も原作とは違うストーリーとなっているが、その共通点と違いと言うものを見ていきたいと思う。
1.外からの脅威の描き方
「三体」であれば、「三体人」、「寄生獣-ザ・グレイ-」であれば、「寄生獣」。
両作品とも、外=宇宙からの脅威に対して、人類がどう対峙するか、ということがテーマとなっている。そこは共通点。
ただ、「三体」はもともと、主人公が地球の現状打破のため「三体人」にメッセージを送る、ということで、対峙しているのは人間対人間。「寄生獣-ザ・グレイ-」では、「寄生獣」が(Netflix版では)人間を食いつくす敵として描かれている。
2.原作とは違う舞台
「三体」であれば、中国から英国、「寄生獣-ザ・グレイ-」であれば、日本から韓国。
「三体」は3部作をマッシュアップして再構築しているのに対して、「寄生獣-ザ・グレイ-」はスピンオフとして描かれている。
3.SFである
「三体」であれば、小説、「寄生獣-ザ・グレイ-」であれば、漫画。が原作。
しかしどちらもSF=サイエンスフィクション。
Netflix「ターニング・ポイント:核兵器と冷戦」を「寄生獣-ザ・グレイ-」の後、全9話を見た。
外からの脅威の描かれ方とその舞台は、さまざま。第二次世界大戦では枢軸国対連合国だったのが、冷戦ではソ連対米国と移っていく。そしてその冷戦が終わったかと思われるベルリンの壁崩壊から、外からの脅威がそれぞれの立場、視点で異なってくる。
恐ろしいのが、「三体」も「寄生獣-ザ・グレイ-」もSF=サイエンスフィクションなのに対して、「ターニング・ポイント:核兵器と冷戦」が現実=ノンフィクションであるということ。
現実社会においての外からの脅威は、果たして「三体人」なのか「寄生獣」なのか。
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