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12年間、漫画家になりたいと思っていました。

小2の時、友達から借りた『リボンの騎士』を見て、一発で虜になってしまいました。
言わずと知れた、巨匠手塚治虫の作品です。
なんて美しい絵なんだろう…。ものすごい衝撃でした。

それからずっと、自分もこんな漫画を描きたい!漫画家になる!と思い続けたまま大人になりました。

※タイトル画像は、高校時代の設定画です。

担任の言葉が私を変えた

小2の時担任の先生が、図工の授業中に私の絵を見て、

「あなたの絵はいつも同じ」

と言いました。

確かにいつも同じような絵だったと思います。隣の家の子とおままごとをしている絵です。
“昨日したことを描きなさい”と言われるのですから、そうなるんです。
そんなにドラマチックな毎日を送っているはずもなく、家で遊ぶか、公園で遊ぶかそのくらいなのです。

担任のその言葉をきっかけに、クラスの男子からからかわれるようになりました。
同じ絵~!同じ絵~!

みんなは何をそんなに違った絵を描いているのか、さっぱり分かりませんでしたが、
本当にこれが悔しくて恥ずかしくて、ムキになって描く練習をしたのです。
学校から帰ると、毎日毎日ずーっと描き続けました。

その時、この借りた『リボンの騎士』が手元にあったこと。
そしてちょうど『リボンの騎士』のアニメの再放送をやっていたこともあり、主人公のサファイアをひたすら描きました。

そうしているうちに、いつの間にか“絵がうまい人”という括りに入れられ、からかわれることはなくなったのですが、
私自身としてはもうそんなことはどうでもよくなっていて、

誰かをこんなに夢中にできる漫画ってすごい!
私も漫画家になりたい!

という思いでいっぱいでした。

担任の先生には複雑な気持ちもあります。
言い方~(;´д`) とか、私からかわれちゃってますよ~男子に注意して~~~(;´д`) とか…。
でも、あそこで「いつも同じ」と言われなければ、練習することも、漫画家になる夢を持つことも、
もしかしたらなかったかもしれないんですよね。


りぼん漫画スクールの猛者達

中学の頃は、週に何十本ものアニメが放送されていた、アニメブームでした。
今みたいに深夜じゃなくて、19時台のゴールデンタイムにいっぱいやってるんです。
夕方にも沢山の再放送がありました。
まだまだTVを中心に、家族の団欒があった時代ですね。

あれもこれもと見まくっては、刺激を受けて、いっそう漫画を描くことにも集中していきました。
サインの練習までしましたが、いたって大真面目(^▽^;)

小5の時アニメ放送が始まった『ときめきトゥナイト』がきっかけで、少女漫画雑誌りぼんを買うようになり、
中学生の頃はりぼん漫画スクールを細かいところまでチェックしていました。
素人だけど素人とは思えない力量を持った人達が、けっこう厳しい評価を受けていて、
なんて難しく遠い世界なんだろう…と、落ち込んだこともありました。

当時の漫画スクールで注目していたのは、度々名前を目にしていた矢沢あい。
さくらももこ、米須あーみん(後の岡田あーみん)。
注目していた等と偉そうに書きましたが、3人とも超有名漫画家になってしまいました!
やっぱりそういった人達は、漫画スクールでも光っていたのだと思います。

いつか自分も投稿するんだ!!

そんな風に思っていましたが、作品を1つ仕上げるということは、相当なエネルギーが必要なんですよね。


高校では念願の漫研(漫画研究部)

けっこう早い段階で心折れていました。
中学までは学校で1番か2番に上手く描ける と思っていたのに、漫研には、実力と個性を備えた人達が何人もいたんです。
実際、その中から漫画家になった子もいます。

りぼん漫画スクールはまだまだ自分には遠い存在だったのですが、
目の前に現れたセンスあふれる同世代に、しかも部活という狭い世界の中でも、こんなにみんな魅力があって…と、

自分はつまらないものしか描けないな

と、あっさり打ちのめされてしまいました。

それでも、描くこと自体はどうしても好きで、続けていきたくて、20歳過ぎるまで、
「わたしは漫画家になる!」と言い続けたわけです。

なんのためだったのか、意地だったのか、今ではもうよく分かりません。


そしてまた自分のスキを形に…

中学生の頃のに、夢に突き進んでキラキラしていた自分を、懐かしく愛しく感じます。
漫画家ではないですが、今また夢に向かって歩き出しましたが、さすがにあの頃のようにはいかない現実もあります。
でもまた違った思いで、より深く自分の可能性を信じているのも事実なんです。

がんばろう。


私を構成する5つのマンガ

こんなお題があったので、せっかくだからやってみます。

コチラで画像を作れます↓

マンガファンの愛でつくるマンガサイト「アル」

「リボンの騎士 」
この投稿の最初の項目で書いた、私にとってとても大切な作品。

「パールガーデン 」
りぼんで毎月楽しみでした。
今でも何度も読み返します。
キレイ事ばかりじゃないのに、愛と優しさにあふれた作品。

「ルナティック雑技団 」
とにかく登場人物が全員変態。今でも度々読んでます。
この投稿の中学の項目でも書いた岡田あーみんの作品。

「ふうらい姉妹 」
ヤバイ姉妹の日常を描く4コマ漫画。
娘から、このお姉さんに似てると言われる私です(^▽^;)

「プリンセスお母さん 」
Twitterで話題になり、去年単行本化。予約してまで買いました。
いっちゃってるお母さんの日常漫画。
私は、このお母さんにかなり似てるという自覚があります。

結果、半分以上ヤバイ人達が登場人物の漫画で、その上、私はそれに似てるという…(笑。


コロナによる、自粛要請が延長になり、おうち時間を持て余している方もいるかと思います。
一度と読んだ漫画を読み返すのも、もしかしたら以前とはまた違った感覚で読めるかもしれないですよ。

ちなみに私は『風の谷のナウシカ』を読み直しています。
原発事故の後にも読み返しましたが、今また必要があると思えて…。

あとどれくらいこんな時間を過ごさないとならないのか分かりませんが、本日もお家で過ごしましょう。

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