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牛スネ肉の赤ワイン煮と長原のオリンピック

こんにちは、きゃわです。

先週の金曜日、クリスマスまでまだ数日のバッファを残す日の夕方、私はハローワークに居ました。
受かる・受からない以前に、いっぱい選択肢があるとどう選んでいいか判らなくなります。
同じ理由でRPGが苦手です。
自分で好きに選んで進めていいよ!って言われると、何していいか判らない。
モンハンは寄生プレイが基本です。最低!

その日、ハロワのシンプルなパソコンの画面に向かいながら、なぜかふと思っちゃったんです。

塊肉 煮たいな って。


その日の夕飯はパスタの予定だったんですが、パスタならすぐ出来るし、今日は和風だからコトコト煮込む系ソースじゃないし、なんていうかじっくりやる作業がしたかったんです。

結局その足で食材を買いに行きました。
人生で初めて買った牛スネ肉。

適当な大きさに切って、強めに塩コショウ。
表面に小麦粉はたいてスタンバイ。
ニンニク1かけを半分に切り、香りが立つまで温めたら肉を焼く。
表面がしっかり焼けたらトマト缶。
残しても使わないから1缶全部ぶっこんだ。
赤ワインも同じくらい入れてひたすらコトコト。

焦げないようにかき混ぜながら、冷めたらまた加熱して放置。
翌日の晩には、箸で切れるようになってました。
クリスマスディナーとして食べればよかったんだろうけど、なんでもない土曜日に食べちゃった。



子供の頃、うちにはサンタさんは居なかった。
来なかったんじゃなくて、最初から居なかった。

クリスマス近くになると、父が私に
「ユミ、クリスマスプレゼント買いに行くぞ」
と声を掛けてくるので、一緒に車で買いに行く。

幼稚園で「サンタさんはお父さんなんだよ!」と残酷な発言をし、皆からめっちゃ叩かれた。
だってうちはサンタじゃなくてお父さんだったんだもん。

きっといっぱい父サンタに買ってもらった過去があるはずなんだけど、覚えてるのは自転車。
周りに幼馴染が何人かいて、1コ上の子とかも居たおかげか、自転車の練習を始めたのは早かった。
小学校上がる前には補助輪なしで乗れるようになった。
だから今までよりちょっとインチの上がった、補助輪のない自転車を買ってもらえることになった。


長原と旗の台の間辺りにあるオリンピック。
結構な歳になるまでO・L・Y・M・P・I・C のあの歌が覚えられなくて悔しかった。
メロディは覚えてるのに、スペルの順番がわからない。
スーパー マーケッ オーリンピック♪


買ってもらった自転車は車のトランクに入りきらなくて、トランクの蓋が半開きのまま帰った。
環七を走る他の車が、すごい顔しながらうちの車を見てたのを覚えている。

早速乗った自転車は、足がギリッギリ届くくらいの大きさだった。
小学校3年生で次の自転車になるまで、ほぼ毎日乗ったと思う。


父サンタがプレゼントをくれる日は、仕事の休みの都合で毎年まちまちだったから、12月入って早々に貰ったりもした。
「これクリスマスプレゼントでもらったのー!」
と、また非難を浴びる発言をしたりもしたと思う。
仕方ない。当時は知らなかったから。
今はむやみやたらにサンタ神話を壊したりしないよ。


今夜もサンタさんはうちに来ない。
私の所にサンタさんは一度も来たことがない。
私の自転車も、今は電動自転車になった。
今度自転車でオリンピックに行ってみようかな。
オリンピックにならサンタさんが売ってるかもしれないもんね。



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