十三杯目「赤いアップライトピアノ」 3 四月一(小説家) 2023年7月1日 06:18 ブレンド(十一房珈琲店)シティロースト¥820/ 100g珈琲を飲むと、昔からどうしてか木を想う。霧立つ朝の青藍の森林、神社の一角に聳える幽けき御神木、ノルウェー製の家具の柔らかなチーク材、古民家を貫く通奏低音のような赤松の梁。今は、アップライトピアノ。どこかの古いホテルのロビーに置かれていた。あの赤は、臙脂は、何の木だったのだろう?その音色を僕は知らない。毎週末の朝、珈琲を飲んで浮かんだ散文をお届けします。優しい朝を迎えましょう。フォローもぜひ。(四月一) ダウンロード copy #小説 #コーヒー #散文 #珈琲 #わたしの習慣 #アップライトピアノ #四月一 3 君は友の、澄み切った空気であり、孤独であり、パンであり、薬であるか。みずからを縛る鎖を解くことができなくても、友を解き放つことができる者は少なくない 記事をサポート