四月一(小説家)

"毎朝5時15分に起き、こおひいを点て、小説を書いています" ・…

四月一(小説家)

"毎朝5時15分に起き、こおひいを点て、小説を書いています" ・本が好き(風の歌を聴け、金閣寺、銀河鉄道の夜) ・こおひい(濃いめ浅めともに) ・ウヰスキー(ニート)

マガジン

  • 🎶豆の詩を聴け〜焙煎のあゆみ🎷

    内省と省察の焙煎日記

  • ☕️ もし僕らの言葉が“こおひい”であったなら🖋

    毎週末の朝、珈琲を飲んで浮かんだ散文をお届けします 〜論理と妄想のコーヒー日記

  • 掌編(短いお菓子)

    10分程度で読み終えられるサクサクとした軽いもの。

  • テレグラフにいた

    ボリナス・アールビーをご存知だろうか? 友を失い、恋人を失い、僕は再び東京へと帰る。 十九歳と二十九歳。 東京とサンフランシスコ。 ふたつの五月から十月までを描いた青春小説。

  • 五月の5日間

    平成から令和へ。 遥か北の街・ヘルシンキを舞台に、移りゆく時代を跨いだ5日間の物語。

最近の記事

【二煎目】ブラジルラゴアピーベリー(BROWN CHIP)その2

こおひいの焙煎をはじめました。 内省と省察のレポートです。 1.基礎データ¥900/200g(ハンドピック:190g) 日時:10月4日 気温:24℃ 投入量:100g 焙煎後:95 2.焙煎データ予熱:なし 一ハゼ:6分 二ハゼ:10分 トータル:18分 焙煎度:フルシティロースト 3.テイスティングAroma(香り):綺麗な焙煎香(5.5) Acidity(酸味):後味に仄かな酸味、若干の生焼け感(5) Body(コク・脂質):まとまりのあるコク、主張の少ない苦味

    • 【七十一杯目】「常盤松ブレンド」(The Coffee Hangar)

      1.基本情報焙煎:フレンチロースト 価格:?(うる覚えです) 地域:ブレンド 標高:? 品種:? 精製:? 購入はこちらから 2.テイスティングAroma(香り):心地よい焙煎香(8) Acidity(酸味):深煎りの先に打たれた華やかな棘(7) Body(コク・脂質):ドロリとしたビターチョコ、濃厚、嫌味はない(9) Sweetness(甘味):芳醇な甘み、オランジェット、コクとのコントラストが美しい(8) Clean(キレイさ、濁りの有無):複雑でありながらまるで嫌

      • 【七十杯目】インドネシア「マンデリン“オナンガンジャン”」(堀口珈琲)

        1.基本情報焙煎:シティロースト 価格:¥1,800/200g 地域:北スマトラ州フンムバン・ハスンドゥタン県オナンガンジャン 標高:1,400m程度 品種:オナンガンジャン(ティピカ系伝統品種。クラシック・スマトラの1つ) 精製:スマトラ式 購入はこちらから 2.テイスティングAroma(香り):新緑の森、心地よい風 Acidity(酸味):薄黄色の蝶々、メロンのようなファーストインプレッション Body(コク・脂質):残るざらつき、複雑な滋味 Sweetness(甘

        • 【一煎目】ブラジルラゴアピーベリー(BROWN CHIP)

          こおひいの焙煎をはじめました。 内省と省察のレポートです。 1.基礎データ¥900/200g(ハンドピック:190g) 日時:10月3日 気温:22℃ 投入量:100g 焙煎後:95 2.焙煎データ予熱:200℃(もっといってたかも……) 一ハゼ:3分 二ハゼ:なし トータル:7分 焙煎度:シティロースト 3.テイスティングAroma(香り):ほんのり花のような甘み、しかし遠い(4) Acidity(酸味):薄く酸、心地よさはあるが散らばっている(4) Body(コク

        【二煎目】ブラジルラゴアピーベリー(BROWN CHIP)その2

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        • 🎶豆の詩を聴け〜焙煎のあゆみ🎷
          2本
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          71本
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          6本
        • ギブソンとマティーニ
          7本

        記事

          【六十九杯目】インドネシア「マンデリン“オナンガンジャン”」(堀口珈琲)

          1.基本情報焙煎:フレンチロースト 価格:¥1,800/200g 地域:北スマトラ州フンムバン・ハスンドゥタン県オナンガンジャン 標高:1,400m程度 品種:オナンガンジャン(ティピカ系伝統品種。クラシック・スマトラの1つ) 精製:スマトラ式 購入はこちらから 2.テイスティングAroma(香り):質の高い焙煎香 Acidity(酸味):後味に心地よく Body(コク・脂質):上等なバターのように嫌味なく溶ける Sweetness(甘味):小さな実をつける谷底の秘密の

          【六十九杯目】インドネシア「マンデリン“オナンガンジャン”」(堀口珈琲)

          【六十七杯目】コスタリカ「【ロス・クレストネス】フィリャ・アルタ」(堀口珈琲)

          1.基本情報焙煎:シティロースト 価格:¥1,750/200g 地域:サンホセ州ペレスセレドン市リバス地区アルタミラ 標高:1,850m 品種:カトゥーラ 精製:機械的にミューシレージを除去するウォッシュト 購入はこちらから 2.テイスティングAroma(香り):奥行きのあるチョコレート、ナッツ(7) Acidity(酸味):滑らかな酸、中程度の広がり(8.5) Body(コク・脂質):酸と一体となり重層的(8.5) Sweetness(甘味):酸味、コクの最後に現れる

          【六十七杯目】コスタリカ「【ロス・クレストネス】フィリャ・アルタ」(堀口珈琲)

          【六十六杯目】ペルー「フェスパ農園 カトゥーラ」(堀口珈琲)

          1.基本情報焙煎:フレンチロースト 価格:¥1,700/200g 地域:カハマルカ県ハエン郡ウワバル地区ウアコ 標高:1,700m~2,000m 品種:カトゥーラ 精製:発酵槽を使用した伝統的ウォッシュト 購入はこちらから 2.テイスティングAroma(香り):干し葡萄(8) Acidity(酸味):渋皮を向くと現れる澄んだ響き(8) Body(コク・脂質):仄かなざらつき、枝感(7.5) Sweetness(甘味):余韻として十分な甘味(7) Clean(キレイさ、濁

          【六十六杯目】ペルー「フェスパ農園 カトゥーラ」(堀口珈琲)

          【六十五杯目】ペルー「フェスパ農園 ティピカ」(堀口珈琲)

          1.基本情報焙煎:フレンチロースト 価格:¥1,836/200g 地域:カハマルカ県ハエン郡ウワバル地区ウアコ 標高:1,700m~2,000m 品種:ティピカ 精製:発酵槽を使用した伝統的ウォッシュト 購入はこちらから 2.テイスティングAroma(香り):深煎りの向こう、奥ゆかしくも印象的な香り Acidity(酸味):軽いタッチ、アップライトピアノ Body(コク・脂質):最適な額縁、印象を鮮やかに彩る Sweetness(甘味):体が欲する流麗な甘味 Clean

          【六十五杯目】ペルー「フェスパ農園 ティピカ」(堀口珈琲)

          【六十八杯目】Ethiopia / Tabe Bruka(STYLE COFFEE)

          1.基本情報焙煎:焙煎度記載なし 価格:¥2,200/200g 地域:Guji Uraga 標高:1,800〜2,000m 品種:Heirloom 精製:ナチュラル 購入はこちらから 2.テイスティングAroma(香り):フレーバーティー、強い予感 Acidity(酸味):摘みたてのラズベリーを齧る、心地よく抜けていく Body(コク・脂質):必要にして十分なコク、脂質は感じられない Clean(キレイさ、濁りの有無):透明さを感じさせない真の透明さ Sweetness

          【六十八杯目】Ethiopia / Tabe Bruka(STYLE COFFEE)

          【六十四杯目】コスタリカ 「【モンテス・デ・オロ】カリサル・アリバ SL28」(堀口珈琲)

          1.基本情報焙煎:シティロースト 価格:¥2,484/200g 地域:サン・ホビ/レオンコルテス/サンパブロ 標高:? 品種:SL28 精製:ウォッシュト 購入はこちらから(終売の模様) 2.テイスティングAroma(香り):ビターな赤ワイン、確かな手触りを感じる香り(8) Acidity(酸味):豊潤な酸、酸っぱくはない、舌の上で贅沢に噛み潰す(9.5) Body(コク・脂質):太い音を喉の奥までしっかり届ける(9) Sweetness(甘味):オーケストラを支えるホ

          【六十四杯目】コスタリカ 「【モンテス・デ・オロ】カリサル・アリバ SL28」(堀口珈琲)

          堀口珈琲研究所セミナーに行ってきた(後編)

          前回は、「堀口珈琲研究所セミナーの概要」や「スペシャリティコーヒー」の基本的な要素を語りました。 今回はいよいよ、 こおひいの評価と言語化について進んでいきたいと思います! 前回記事はこちら 5.テイスティングの方法喫するこおひいの品質が良いのか悪いのか——? 点てるあなたの抽出は適しているのか——? 或いは、焙煎具合は豆の個性を活かしているのか——? を客観的に評価していくためには、やはり基準音、つまりはテイスティングのスキルが必要。 というわけで、ボクが教わったテイ

          堀口珈琲研究所セミナーに行ってきた(後編)

          堀口珈琲研究所セミナーに行ってきた(前編)

          なんとも言えぬ この味、この香り、この感覚を遺したい、伝えたい。 文芸もこおひいもわからない! わからないから面白い。 極めて文系的な人間が、 コーヒーテイスティングセミナーに行った話。 1.堀口珈琲研究所セミナーとは?小田急線の千歳船橋駅から徒歩2分程度。 ビルの二階にひっそりと佇む「堀口珈琲研究所」。 この場所で、月数回、熱いコーヒーセミナーが行われている。 今回、ボクが参加してきたのは、 「テイスティング(カッピング)初級」 特別な参加資格はなく、 「コーヒ

          堀口珈琲研究所セミナーに行ってきた(前編)

          六十三杯目「鉄塔」

          朝、君のこころに梯子をかけて 煤に塗れた鉄塔のうえに登ってごらん まだ汚されていない景色が見えるから 毎週末の朝、珈琲を飲んで浮かんだ散文をお届けします。 優しい一日を迎えましょう。 フォローもぜひ。 (四月一)

          六十三杯目「鉄塔」

          六十二杯目「未来の子どもたちへ」

          未来の子どもたちへ ビルを建て 階段を建て エスカレーターとエレベーターを建て 線路を敷き 駅を作り 列車を走らせる ミライの子どもたちヘ エスカレーターとエレベーターを止めて 階段を崩して ビルを壊す 列車を廃線にして 駅を貨物庫に変えて 線路を鉄屑にする 飛行機、船、人工衛星 電気、ガス、水道 コンピュータ ミライノコドモタチヨ 何が欲しい? 毎週末の朝、珈琲を飲んで浮かんだ散文をお届けします。 優しい一日を迎えましょう。 フォローもぜひ。 (四月一)

          六十二杯目「未来の子どもたちへ」

          六十一杯目「朝のランプ」

          ランプの下で寄り添って たくさんお話をした 大きなお花みたいなシェードの下で 顔を寄せ合ってお話をした あなたは外国から帰ってきた だから、たくさん話をしてくれた。 大きな船の風を切る 甲板で並んで飛ぶ海の鳥の話 わたしはあなたを待っていた だから、たくさん話をした。 クッキーを焼いたこと ラナンキュラスが素敵な花を咲かせたこと 話し疲れてふたりは眠ってしまった 夢にあなたの話が出てきた でもね、 夢の中であなたの船はね 沈んでしまっていたの 明け方ふと目を覚ました

          六十一杯目「朝のランプ」

          六十杯目「そのスピードで」

          もっと速く、遅くなれたら もっとゆっくり、スピードを保ち もっと短い言葉で もっと長く続けたい 毎週末の朝、珈琲を飲んで浮かんだ散文をお届けします。 優しい一日を迎えましょう。 フォローもぜひ。 (四月一)

          六十杯目「そのスピードで」