三十一杯目「上質さとは……?」
こおひいをマグロに喩えたという話を聞いたことがない。
濃厚なテクスチャー、プリプリとハリのあるボディ、上質な赤身のような……
こおひいを喫するマグロを想像する。
ビーチの脇のパラソルの下で、白いプラスチック製の椅子に腰掛けて、彼は話す。
肉体と精神の弛まぬ鬩ぎ合いが生の内を充実させると
なるほど、気難しそうである。
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(四月一)
君は友の、澄み切った空気であり、孤独であり、パンであり、薬であるか。みずからを縛る鎖を解くことができなくても、友を解き放つことができる者は少なくない