十九杯目「チョコレートを一欠片」
もう届かないと思っていた手紙
もう来ないと思っていた朝
もう現れない人
顔を洗って、歯を磨いて、ジーンズを履く
もう叶わないと思っていた願い
もう描けないと思っていた夢
もう戻らない時間
前に進むために
特別、必要なものなんてない
チョコレートを一欠片(ひとかけ)
今、旅に出る
毎週末の朝、珈琲を飲んで浮かんだ散文をお届けします。
優しい朝を迎えましょう。
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(四月一)
君は友の、澄み切った空気であり、孤独であり、パンであり、薬であるか。みずからを縛る鎖を解くことができなくても、友を解き放つことができる者は少なくない