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万葉集とnote🌱多様な生活、さまざまなスタイル

〔あなたの読んでいる本を教えてください!#はなまる読書会〕に参加します

木俣修著『古典文学全集2  万葉集』(ポプラ社)を読んでいます。1966年第1刷の図書館で借りた児童書です。

noteを始めてみたら、いろいろな企画やお題に出会いました。『31文字で表現しよう』や、『今日の和歌』などに誘われて作ってみたら、とても面白かったのです。和歌を知りたくなりました。そこで、高校までの授業で触れて、好きだなとおもっていた万葉集を手にしてみました。

1993年第48刷きれいです

しっかり厚みのある本です。児童書なので文字が大きめで、ふりがなが多く読みやすいです。内容は、だいたい年代順に並べ替えられています。本編はボリュームがあるので、先に解説を読みました。

当時のさまざまな階層にあった人々の、多様な生活と、感情がそこにはうたわれています。そしてまた、さまざまな歌のスタイルというものがみられるのです。

木俣修著『古典文学全集2  万葉集』
《解説》より234ページ(ポプラ社)

🌱多様な生活と、感情
🌱さまざまな歌のスタイル

noteみたい!どきどきしました。

本編は、和歌や長歌を詳しく解説するために、地理や歴史まで丁寧に紹介されていました。国語の便覧と日本史を足したようです。

歌も、歌を遺したひとも、歌に登場するひとも本当にさまざまでした。

絶好調の天皇から、政争に敗れた皇族、役人、遊女、餓死寸前の困窮者。

感情や、風景、人物、歴史が保存されていました。

和歌って何?という軽い気持ちで開いてみた万葉集。長歌や仏足石歌と並べられて戸惑いましたが、まるでnoteのような世界に、もう少し漂うことになりそうです。面白い!

まるで楽譜を読んで音楽を再生するように、解説を読んで、あらためて和歌を読んだとき、作者の感情が再生されたという体験をしたので、その和歌を。

p59柿本人麻呂の短歌

秋山の黄葉もみぢを茂み迷ひまよいぬる いもを求め山道やまぢしらずも(二○八)

秋の山の黄葉もみじが あまり茂っているので、迷い入ってしまった恋しい妻を探し求める山の道がわからない

秋の、視界いっぱいの壮大な美しさに絶望する。あの子はどこ。

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