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文化的愛情表現

ロングセラー商品飽きちゃった
20歳で受けれるワクチン
用が終われば月に帰る少年

出張先で購入するパン
1時間6000円の愛
嘘をつかなきゃ生きていけない

商品ページみたいな渋谷
母の作る卵焼きを求めて
帰れない あの頃を その代わりを
見つけて

さっきまで僕は星に住んでいたのに
あの頃まで僕は透ピしていたのに

現実で望んだ愛は
ただの欲望の塊だと知った
ただのマウントの塊だと知った
僕が君を好きだと嘘をついたのは
ただ、寂しかっただけだった寂しいもの同士仲良くなれると知っていたつもりだった

小さい頃から、私は1人で会話をしている。
パカポコで頭を打たれた時、謝らなきゃ帰してたげないといわれたから、幼稚園で夜まで残った。園長先生も、お母さんも迷惑そうにしていたのを知っているよ。
私がずるくて、気持ち悪いってことを知っていたけど、それは誰にも知らないフリをしたんだ。
初めて転んだ痛々しいアスファルトで、私の感情が、私の血になっていった。話さなかった。
静かな場所、1人でいる時、トイレの中、帰り道、床を見てる時、電車の中、数学の問題を解いている時、私は話をした。
何かしら私は弁解していて、それを聞いて、私がダメな人間だということを客観的に判断してくれた。

だけど、一人でいる時の私は、私じゃなかったんだ。
嘘をついて誤魔化して、強がっている私の方かょっぽど私で、気持ち悪いよね、私がわるいよね。
あの時のアスファルト 今なら柔らかく受け止められる気がする。
私の嘘が、そっと、君を包んで、そして、君の心の声を嘘だと思って、そのまま嘘と嘘でマイナスとマイナスでプラスにならなくても、マイナスのままその場を凌げればよかった

隙がなかった私は好きがなかった私はずっと
ずっと、それを恥だと劣って
思っていた

いつしか、母の望む私が変わっていって、私の人格形成に間に合わなかった。
反発してごめんね。
ごめんね。
ごめんね。
ごめんね。
ごめんなさい

文化的愛情表現
現代文化で救える愛はなかった

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