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それはわたしが決める事でしょう

また母の話をします。

家庭を管理するのが、子育てということをするのが、癖のある夫の妻でいるのが、それらがツラいのだと、思っていた。

だから、それらから逃れて実家に来たら、楽になれると信じていた。縋るように。

母・主婦を経験したわたしは、きっと母と分かり合える。信じてた。


実家に帰ったばかりの頃は、すごく気が楽だった。これでハラスメントな夫や、わがままお姫様な娘や、発達障害で手のかかる息子から解放だ!と思っていた。そしてストレスも軽減して体調が良くなる。そう信じてやまなかった。

これが、全然良くならない。

母が重度の「察してちゃん」であり、先回りして相手に与えることを善だと信じて疑わない。わたしにとってそれは迷惑でしかない。でも言えない。

この前クリニックへの通院は、母が送り迎えをしてくれた。その帰り道、「宮崎に帰る気は、ちょっとはあるの?」と、家族の話から発展して尋ねられた。わたしは、「ない」と即答するのをなんとなく躊躇って、「うーん、、ない…かな…」と濁した。そして、加えた。「ゆくゆくは一人暮らしのほうが楽なんじゃないかと思うんだ」こっちは本気で。濁さずに。

母はすぐに返す。「一人暮らしは大変だよ」

お母さん。あなたは、わたしが、常時誰かが家にいる状況なのに、自由に出かけることもできないところに置かれて、じわじわと精神削られてるんです。かわいいけどあの吠える犬も苦手です。聴覚過敏が治らないんだよ。微熱もよく出るし。最近は塩味がよくわからないからご飯が美味しくないけど、あなたたち保護者は「これは杏子の分だよ」と食べさせようとするよね、苦痛なんだけど。おなかいっぱいでも無理する。体重は増えるよね。ふざけんな、だよね。だってわたしは家事してない。ほとんど部屋にこもって寝てるかパソコンに向かってるか、スマホ撫でてる。動いてないんだから食べられないよ。申し訳ないけど。動けないの。すぐ疲れるから。鬱っぽいから。

ここも、わたしにとって、居心地が良くない。だから一人暮らしがしたい。

でも、経済的に無理。ってことならわかる。わたしには一丁前に働く能力もないのだし。

たぶん、だけど、物理的に無理ではないと思う。母がなんとなく「大変」という言葉に包んだのは、「お前にひとりで生活していく能力はないだろう」という決めつけと、「こんなにしてやってるんだから」という傲りと、わたしが言わないから気付かないであろう、居心地の悪さを、言ったところで認めないと思わせる変な自信。そんなとこなんじゃないかな。

そろそろ、疲れたよ。気候のせいにするのも。

倍にして返すくらいの文章を書くよ!!!!!