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読書会のすすめ

社長だけが勉強をしてもダメなんです。社員も勉強をしてこそ、会社は成長していくんだということがよくわかりました」と業績好調企業の社長が話してくれました。

この会社では、資格取得のための支援など社員教育には力を入れています。
その中で、最も効果が高いのが、毎月1回している読書会です。

読書会の目的

この社長は読書会をはじめるにあたり3つの目的を考えていました。

1.社員に現在の仕事だけでなく、経営や教養を含めて広く知識を吸収してもらい、視野を広げたい。

2.本には多くの知識や情報があるため、社員が読書会を通じて新しいアイデアや問題解決のきっかけを得て欲しい。

3.社員間のコミュニケーションを活発にしたい。

読書会の開催

全員参加での開催を考えていましたが、「忙しいのに読書会なんて参加したくない」そんな声がでることも予想できたので、有志を募っての自由参加でスタートしました。

読書会は、毎月1回のペースで、リアルでの開催です。

本の選定は、社長が行うことから始まり、参加者からの推薦も大歓迎でした。

内容は、コミュニケーション、マネジメント、組織、戦略など会社経営に関するものから、自己啓発、能力開発など人材育成に関するものが中心です。

本の購入については、会社で参加者の人数分を事前に注文して社員に渡しています。

開催のはじめには場を温めるために、GOOD&NEWを参加者が発表をします。
その後、本を選定した人が、その本を選んだ理由を話します。

そして、本を読んだ感想、その本が自分にとって参考になったことなどを発表し合います。

このときに、ディスカッションはしますが、発言を否定しないことが読書会のルールでもあります。

最後に、全員で感想を言って、次回の日程と選定された本のタイトルを発表して終了です。

他にも読書会をしている顧問先の会社もあります。 そこでは、一定以上の役職者は全員参加で、ZOOMを使ったオンラインで読書会を開催しています。

読書会の効果とメリット

読書会を開催したことで一番大きな収穫は、社員の価値観や考え方、問題意識を知ることができ、メンバー間で共有できたことです。

読書を通じて、社員の価値観や考え方、問題意識がわかることで、経営理念やビジョンと社員の価値観を合わせやすくなります。

さらに、社員が読書を通じて共通の話題を持つことで、コミュニケーションが取りやすくなり、仕事に対する意欲も上がり、チームワークの向上にもつながっています。

当初の目的だった、社員が新しい知識や情報を得ることで、業務の質や効率の向上につながるようにもなっています。

読書会を重ねるごとに増えていく本は、社内文庫として社員に貸し出したり、自由に読んだり出来るようになっています。

なにより、読書会を開催することにより、社員が経営参画意識をもち、組織風土がよりよい方向へと変化していることを社長が感じていました。

そして、自由参加にしていた読書会に参加する社員が増えてきたことは、読書会が充実している証拠です。

まとめ

読書会を通じて、組織内で共通の学びと文化を築くことでできます。
それが、企業全体のパフォーマンスの向上に大いに役立ちます。

また、社員が自己成長を感じ、社員の満足度も向上します。

読書会は、社員の知識や教養の向上、コミュニケーションの活性化、社員の経営参画意識の向上、社内の風土や文化の醸成に効果があります。

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