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印度林檎之介@小説
2015年9月7日 05:58
爪僕はネイルアートがきらいだ。僕の姉の爪は真っ赤に塗られ、鋭く尖ってビーズがちりばめられている。僕の恋人の爪はキラキラした長く伸びたツケ爪だ。どんなに彼女達がやさしそうに見せても、僕は警戒して観察するのだ。……だって刺さると痛そうじゃないか。
2015年9月17日 05:21
月満月の夜の帰り道。ふと空を見るとお月様が満面の笑みでこちらを見ている。「お月様にはお顔があったんですね。今まで気づきませんでした」「いつもは後ろを向いているからね」…そうなのか。あれ?今、なぜ私とだけ話ができたんだ?あわてて視線をあげるとお月様はもう後ろを向いていた。