【映画メモ】「HERO 英雄」「442日系部隊・アメリカ史上最高の陸軍」を観ての感想
たまたま、同じ日に観た映画が、意図せずして2つとも「英雄」を描いた作品でした。
ひとつは色彩の魔術師チャン・イーモウ監督の「HERO 英雄」、もう一つは、時間が短いからという理由だけで選んで観たドキュメンタリー映画「442日系部隊・アメリカ史上最高の陸軍」です。
前者はアートな、後者はシビア極まる歴史ドキュメンタリーで比較はできませんが、ともに私利私欲を捨てて国のために戦う人間を描いていました。
自分たち(日系移民)を収容所に入れるようなアメリカのために戦う(しかも最悪の現場が与えられ)彼らの気持ちは、想像を絶するものがあります。
使い捨てな近い扱いだった彼ら自らのスローガンが「当たって砕けろ」。悲しすぎます。
今年も東京は桜が見頃を迎えました。
桜を見ると、命に思いを馳せてしまう心情は日本人的な感性という気がします。桜になぞらえて戦争を美化するのは反対ですが、実際に亡くなった人たちの事を思い出してしまうのは、自分が年を重ねた証拠かもしれません。
442日系部隊のエピソードはずっと語り継がれてほしいものです。