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MOTHERHOUSE(マザーハウス) を企業分析してみた


こんにちはeijiです。😁

今回はマザーハウスをマーケティングトレース(マーケティングの筋トレ)してみました。

以下の分析はあくまでも仮説ですので真実とは異なる点が多々あると思います。申し訳ございません 🙇‍♂️🙇‍♂️


早速ですが、マザーハウスは「途上国から世界に通用するブランドをつくる」を理念に「モノづくり」を通じて「途上国」の可能性を世界中のお客様にお届けしている会社です。

概要

【会社名】株式会社マザーハウス
【代表名】山口 絵里子
【副社長】山崎大佑
【事業内容】発展途上国におけるアパレル製品及び雑貨の企画・生産・品質指導、同商品の先進国における販売
【ビジョン・理念】途上国から世界に通用するブランドをつくる。


マーケティングミックス(4P)

売物 (Product):発展途上国生産製品(鞄、雑貨、服、ジュエリー)
売値 (Price):1〜5万円
売場 (Place):国内30店舗、海外8店舗の直営店、オンラインショップ
売方 (Promotion):SNS、口コミ、イベント


・売り物(Product)

「途上国から世界に通用するブランドをつくる」を理念に発展途上国で生産された製品(鞄、雑貨、服、ジュエリー)を売っています。

通常小売と消費者は金銭の受け渡しがある限り利害関係の範疇を出ません。それ故、どうしても両者との間には溝ができてしまうのですが、その点マザーハウスは途上国の貧困問題という小売と消費者双方の課題意識を提示することで、利害関係の枠を超え高いロイヤルティを実現しました。
(消費者がマザーハウスの商品を買うことで社会問題解決に貢献できる


・売場 (Place)
マザーハウスの本店は駅から200メートル離れた大通りから外れた場所に位置しており、その他店舗においても人目につかないような場所に位置している店舗が多いような気がしました。

そこで私は以前同じような店舗展開をしている会社をあったことを思い出しました。

それはゴンチャです。

ゴンチャは1店舗目の出店する時に、「都会の喧騒から離れ、コーヒーとともにゆったりと過ごせる場所」という狙いで原宿の路地から始まりました。

つまり、マザーハウスも同様に商品を買うだけでなく購買体験、つまり店舗の雰囲気や空間を商品と共にゆっくりと楽しめる、そんな店舗展開を意識しているのではないかと思いました。


・売り方(Promotion)
マス広告を使った大々的な広告は打たず、特定ターゲット向けにSNS広告(主にFacebook)を中心に力を入れているそうです。

私の勉強不足により🙇‍♂️アパレル業界には詳しくないので一般的にどんな広告が主流なのかは分かりませんが、あえて少数のターゲット層(マザーハウスの商品が好きそうな)に最初は絞りコアファンを作ることで、そこから徐々に口コミによって広げていく戦略をとっているのではないでしょうか。


特に”洋服”に至っては差異価値を求める傾向が強いので少数から認知を広げていく戦略が適しているのでしょう、、、たぶん。

ちなみに、かの秋元康先生はこんなことを言っています。

テレビの前から「お茶の間」が消えたように、現代は情報の受け手としての大衆が存在しない。大多数の支持がヒットにつながる「最大公約数の時代」は終わった。これからはインターネットのように「最小公倍数の原理」が支配するパーソナルなメディアが流行の拠点になる。こだわりを持つ少数が面白いと思うものが核になり、それに共感する人々の輪がドミノ倒しのように広がっていくような現象が主流になっていくだろう。

出典:日本経済新聞朝刊2000年1月29日付「音楽・映画のネット配信、創造活動揺さぶる波――特定の層を意識」


ターゲティング

年齢:男女 20代〜30代(おそらく)
行動特性:SNSアクティブ、社会問題に関心がある
指向性:おしゃれ好き

理念である「途上国から世界に通用するブランドをつくる」に共感でき、SNS広告(主にFacebook)に引っかかる20代から30代の層をターゲットにしているのではないかと思いました。


eijiが気になった点

①修理・回収・ケアキャンペーン
マザーハウスは2020年の5月から修理・回収・ケアキャンペーンをはじめました。内容は、買った商品を修理できるサービス、買った商品を回収しポインとがもらえるサービス(商品はリメイク)、メンテナンス方法を動画で配信するサービスです。
小売側としてはどんどん商品を消費してもらい新しい商品を買ってもらいたいと考えるのが通常ですがマザーハウスはその逆をいく戦術。
「社会問題解決」を軸としたブランド戦略の延長なのか、商品単価を上げていくための戦術なのか、、、面白いですね。

②買い手との関係
マザーハウスでは商品の生産工場見学や、生産者の写真集が販売されていたり、メーカーと消費者の距離がとても近いです。
これによってメーカーのモチベーションが上がり品質や生産生が上がる。また、同時に消費者にストーリーを伝えることもできるのだそうです。




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