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【人生が変わる哲学の教室】の要約

この本は13人の著名な哲学者が授業形式で、それぞれの哲学を教えてくれます。



哲学者の考えをざっくり知りたい方にオススメです。

余談ですが、私はニーチェとショーペンハウアーが好きです。

ニーチェはショーペンハウアーから強い影響を受けたと言われています。

「全てを悟った上で慎ましく生きる。」

あの姿勢が好きです。

本題に戻ります。

今回はこの本の中から私が好きな項目を3つ取り上げます。

1.ハイデガー先生
2.マルクス先生
3.ニーチェ先生

1.ハイデガー先生


「生と死の哲学」です。

結論から言うと、

「死は生きるためにある。だから自殺を考えるくらいなら、むしろ生が輝くように懸命に生きよ」

人間はいつ死ぬか分かりません。

今日、交通事故に遭うかもしれません。

明日、心臓発作になるかもしれません。

100歳まで生きられるかもしれません。

ただ一つ確かなことは、

「人間はいつか死ぬ」

これだけです。

もし、寿命が可視化できたらどうでしょう?

明日死ぬことが分かったら悔いのないように生を全うしますよね。

でも残念ながら寿命は目に見えません。

だから人は「時間」の大切さを見失います。

時間は有限であるのに、無限にあるかのように錯覚してしまう。

故にダラダラと時間を消費する。

ハイデガーの主張は簡単です。

「人生の時間は有限だから無駄にするな!!」

これだけです。

2.マルクス先生


結論から言います。

マルクスは資本主義を批判して社会主義を推奨した人です。

現在、日本では資本主義が導入されています。

会社員の方は一度は経験する「サービス残業」

これをマルクスは剰余価値と言いました。

さて、剰余価値(サービス残業)によって利益を得るのは誰でしょう?

それは資本家です。

労働者はただ働きする。

資本家は働かずに金を得る。

この構図が成り立つのは資本主義だからこそです

マルクスは不平等な資本主義を疑った結果、社会主義を生み出しました。

もちろん全てを平等にしろとは言ってません。

努力した人が報われる社会であるべきとも語っています。

彼は

「競争する社会ではなく、自発的に助け合う社会」

「排除する社会から分け合う社会」

を目指しました。

悪いのは

「自分のことしか考えない態度」

と言います。

3.ニーチェ先生


ニーチェといえば「ニヒリズム」です。

ニヒリズムとは

「世の中に価値なんてない、人生に意味はない」

と言う思想です。

悟りの境地ですよね笑

でも安心してください、これで終わりではないんです。

ニーチェは「神は死んだ」と言います。

つまりこの世に神は存在しないのです。

神頼みできないからこそ、自分の力が必要になります。

そこで力への意志です。

力への意志とは「強くなりたいと思う気持ち」です。

力への意志があるからこそ、自分を信じることが出来ると言います。

自分軸があれば、誰かに依存しない。

自分軸があれば、成長できる。

自分を成長させようとする「意志」が、強く生きることに繋がると言います。

まとめ


哲学は正直難しいです。

でもこの本は講義形式なので哲学者が身近に感じられます。

私は半年程前に何度も「死」を考えました。

「生きる意味って何だろう?」

「幸せって何だろう?」

「この世に"正義"なんて存在するのか?」

そんな疑問が浮かびました。

それらの「答えのない問い」に人生をかけて向き合ったのが哲学者です。

哲学を学べば問題が解決する訳ではありません。

しかし「人生の最適解」を見つけることができます。

ビジネス書や自己啓発本で得た知識は時が経てば陳腐化します。

しかし、哲学で得た知識は永久保存版です。

その理由は哲学書が云千年の歴史を経て今の私たちに伝えられているからです。

今流行りの自己啓発本は恐らく100年後の人に伝承されていないです。

時代に淘汰されているからです。

哲学は「時代の淘汰」をかいくぐっています。

昔の人も今の人も突き詰めれば同じ悩みにぶち当たります。

その悩みに向き合ったのが哲学者です。

哲学を学ぶ最大のメリットは人生のあらゆる場面で応用できることです。

普遍的な思想を身につけたい方は是非、哲学書をお読みください。

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