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勉強はぜいたく

この本は予備校講師兼タレントである林修さんが書いたものです。

林修さんは読書家で有名ですね。

そんな彼が知識と経験に基づいて受験の必要性を説いているのが本書です。



ポイントは3つです。

1.受験は特権的なこと
2.方法論が大切
3.受験勉強の目的

1.受験は特権的なこと


そもそも、勉強できることは贅沢なことだと言います。

例えば睡眠と食事。

この2つはしなければ生きていけません。

しかし、勉強はしなくても生きていけます。

日本人は義務教育で無理矢理勉強をさせられる環境にあるため、勉強の楽しさを見出すことは難しいです。

しかし、カンボジアでは勉強をしたくても本を読みたくても出来ない子供たちがいます。

彼らは今日生きるために必死で働きます。

これらを踏まえて、勉強できることはとても恵まれたことだと言います。

受験も然りです。

受験勉強は自己実現の欲求です。

マズローの欲求階層説では「自己実現」は最も高次な欲求です。

つまり、土台となる欲求が満たされてはじめて自己実現の欲求が芽生えるのです。

「受験は他でもない自分のためにすること」

「勉強は贅沢なこと」

「勉強させてもらえる環境に感謝すること」

これらを心に留めておきたいものです。

2.方法論が大切


受験勉強は答えを導くためにするものです。

だから暗記偏重になりがちだし、社会に出て答えのない問いに戸惑うことも多いです。

答えだけを覚える作業は本質ではありません。

大切なのは方法論を築くことだと言います。

例えば、デカルト著の「方法序説」

この本では真実に至るために、どういう方法を取るべきかが書かれています。

方法を学べば思考の土台になります。

受験勉強においては、分からない問題を考える前に答えを求めがちです。

例えば「1+1=2」の命題を疑う人は少ないですよね。

物心ついた時から瞬発的に答えられます。

しかし林先生はこう言います。

「分からない時間が尊い」

予備校講師の言葉とは思えないですよね笑

予備校では分からない問題を分かるように教える

それは大学合格までを見据えた考え方です。

林先生は大学卒業後を見据えて「本当の勉強」を教えることを意識されている方です。

本当の勉強のヒントは哲学にあると彼は語っています。

3.受験勉強の目的


受験勉強は何を身につけるために行うのでしょうか?

彼の答えは「解決」と「創造」です。

社会に出れば答えが複数ある場合や、そもそも答えがない問題を突きつけられます。

このように社会で起きている問題を「解決」する能力が一つ。

そして、いかに新しいものを作り出していけるかという「創造」力が必要だと言います。

既存の問題を解決し、新しいものを創造する。

受験勉強は解決と創造を育むプロセスに過ぎないと彼は言います。

まとめ


本書は受験勉強を終えた方でも参考になる本です

林先生の人生訓が散りばめられているので、学生のみならず社会人の方も一読の価値ありです。

近年、AIの発展は著しいです。

これからはAIに代替されない人材が求められます

「人間にしかできないことは何か?」

を今一度、問いかける必要があります。

このような時代だからこそ、本書で書かれている「解決」と「創造」を育む必要があるのではないでしょうか。

知識と経験豊富な林先生のマインドを取り入れたい方は是非読んでみてください。

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