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【精神】障害年金を自分で申請する②

決定書
棄却の理由

こんにちは。りんごりらです。
今回は障害年金の不服申し立てについて書きたいと思います。

<<審査請求とは>>

最初に障害年金の申請を行ってから結果が出るまでに通常3カ月~長いと6カ月ほどかかります。そして自宅宛てに不支給の決定書、もしくは受給できた場合は等級が書かれた年金証書が通知されるのですが、

「不支給になるのはおかしい」
「認定されたけど等級が思ったより軽かった」

など不服がある場合には審査請求(1回目の不服申立て)を行います。
この際、厚生労働省におかれている社会保険審査会あてに書類を提出することになります。

なお、処分(決定)を知った日の翌日から起算して3カ月以内に行わなければならないため注意が必要です。結果がわかったらすぐに書類の準備を始めましょう。

審査請求を行うには「審査請求書」が必要です。地方厚生局のHPから印刷できます。不服申し立ての具体的内容を書く欄が小さいため、大体は別紙を準備することになると思います。社会保険審査官にどういう決定をしてもらいたいのか、不服申し立てをした理由などを記載します。
募る思いがあると、どうしても長々と書きがちですが、見る人への配慮でシンプルにまとめるのがベスト。私の場合はA4で2枚におさめました。

<<結果の自己分析を行う>>

別紙を記載する際、どうして不支給or等級が軽く見られたかを分析する必要があります。そして、そう見られたであろう箇所に対して補足していきます。ただし、申請した際に書いた「病歴状況申立書」と同じように、「お金がなくて経済的に厳しい」「自分はこんなに苦しいと思っている」など主観で記載するのはNG。気持ちはわかりますが、客観的に病状を申告できている必要があります。

<<棄却の理由>>

さて、私のケースでは障害年金の初回申請からちょうど3カ月に年金証書が届きました。2級だと思っていたのに結果が3級だったため、すぐに書類を準備して2日後に書留で郵送しました。そこからさらに3カ月ほど待って、『決定書』という分厚い謄本が届きました。「これを作成するのに3カ月もかかったのか…」と思いました。先に結果だけ知らせてくれればいいのに。

結果は棄却。その理由がお役所言葉で全20ページにわたって書かれています。画像に載せていますが、おおざっぱに言うと、

・請求日に賞与の減額なく支給されているから
・一人暮らしで生活できているから

だそうです。給料も賞与も確かに減らされていますが、大幅な減額ではなく経済的に余裕があると見られたのでしょう。年収が多い少ないは障害年金の等級に影響はないはずですが、厚労省が年金を払いたくない動機があるので、実際にはかなり影響すると見ています。

一人暮らしに関しては、本当に不平等で厳しいと思います。毒親や虐待の問題で家族の支援を受けられないとか、対人不安でヘルパーを呼べないとか、各々事情があることを記載しましたが一切無視。一人暮らししているという事実のみによって生活能力を判断しています。

本当に実家暮らしや支えてくれる家族がいる人は羨ましい。。。働かなくても衣食住が足りてしまうし、同居人ありなら嘘でも家族に頼っていて自分では生活できないと申告できてしまう。ゆっくり養生する環境が整いやすいです。
しかし、身寄りのない独身者は悲惨です。自分が働けなくなったら終わりなので病気で苦しくても働かざるを得ませんし、本当は一人では生活できないのに周りに助けを求められません。部屋がゴミ屋敷だからヘルパーも呼べないし、入院できるほど貯金もない。だから審査官に自立できていると軽くみられてしまう。

そういう事情をお役所の人間は理解できないのでしょう。厚労省の人間はなんて非情なんだと思わざるを得ません。しかもなんと審査請求が認められるのは約1割だそうです。レアケースです。下した判決を覆したくないというプライドが垣間見えます。つくづく障害者に優しくない国日本。

この結果を踏まえて、処分が決定してから症状が悪化した場合に申請できる「額改定請求」ではさらに記載内容の精度を深めて2級を狙っていきます。精神の場合、額改定請求は1年待った方がいいみたいです。

最後に、決定書を読む際はかなりメンタルをやられるのでご注意ください。20ページにも渡ってわざわざ一般人にわかり辛い文言が書かれており、論理でねじ伏せられた気持ちになります。

生活保護も障害年金も、社会のセーフティーネットとしてちゃんと機能してほしいです。審査官もちゃんと人情がわかる人間を配置してほしいと願わずにはいられません。


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