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我的台湾出張日記 後編

急遽台湾に出張してきました。
前編では私の台湾に行くまでの吉本新喜劇ならぬドタバタ劇を書いてます。前編から読んでいただくことを非常にオススメします。

桃園国際空港についてからは現地の代理店の人が迎えに来てくれた。
初対面だったけれど普段メールでやりとりをしている人だったからなんだか不思議な感覚。お互いにやっと会えたのとこれが初対面なことに少し恥ずかしさがあり、照れ笑いをしながらも簡単に挨拶を交わす。

空港から一歩出ると天気は曇り。空は灰色。
もちろん前日に台湾の気温と天気を調べていたものの、室内にいたときには感じなかったムワっと蒸された空気が一気に漂う。
「明日は25度近く上がりますよ。」と言われてコートを日本に置いてきた自分をナイスジャッジだと褒めてあげたい。


桃園から基隆へ

車で1時間ほど走っただろうか。車内はやっぱり冷房がかかっていて、暑すぎず寒すぎず心地の良い温度。車は高速を走りながら改めてこの日の予定をお互いに確認し合いながらも、私はスモークのかかった窓から見える繁体字で書かれた看板の意味も分かりもしないのに気にして何度も横目から見る。
車が基隆に近づくにつれて空が黒みがかかったグレーになり、やがて大雨が降り出した。まさしく「雨の基隆」と呼ばれるにふさわしい迎えられ方だ。

基隆から台中へ

基隆でまず一仕事を終えてから台湾高速鉄道(いわゆる新幹線)で台中へ向かう。車両や座席は日本のものと変わりはなく、親しみを感じずにはいられない。台中駅についてからは代理店の人が予約してくれていた立派で大きなレストランに着いた。そのお店の入口には赤い背景に黒い文字で大きく「福」と書かれたオブジェがあり、圧倒的存在感を放っていた。いかにもご利益がありそうなあのオブジェの写真を撮らなかったことを今、後悔している。レストランの料理のテイストは中華料理で料理の中には香辛料の強いものもあったが、大半は美味しく頂いた。その中でもアワビの焼売を食べたのだが、南キャンの山ちゃんと蒼井優が結婚するのを知ったあの時と同じくらい衝撃のある美味しさ。

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台中の魅力はこの料理だけではない。
台中という街全体が田舎すぎず、都市すぎずで丁度いいバランスを持ったこの街が個人的に気に入った。雰囲気も落ち着いていて良い。
代理店の人曰く台中は台湾の人が住みたい都市ランキングの上位に入るほどらしい。おー、納得。
 あ、一つだけ。建物から一歩でると大なり小なりの風を感じる。台湾海峡から台中に向かって吹き荒れる風というのは強いと噂では聞いていたが、これを身を持って体験するとは。もしかしたらたまたまその日は強かったのかもしれないがこれもいい経験だ。

台中から高雄へ

台中での仕事が終わり、また台湾高速鉄道に乗って台湾の南に位置する高雄へ。
事前に別の上司から「高雄は日本の1970年代みたいな街だぞ。」と言われていたが、残念ながら私はまだその時代に生まれていない。つっこむこともできないないので「そうなんですね~。」と言ってその場を切り抜けたのだが、上司の言葉のとおり高雄駅から車で移動中に1970年代が垣間見える路地裏や建物をいくつか見た。要は古い建物と路地裏というだけなのだが、とても写真の撮りがいのある街だけは分かった。次は旅行で来よう。もちろんフィルムカメラを持って。

出張も終わりに近づく頃、台湾を車で移動していると至る所で選挙の看板を見かけた。話を聞くと大統領選が近いのだという。
香港のこともあり今回は選挙の内容が激しくなりそうだと教えてくれた。
思い返すとこの出張で出会った年配の役職のある方の何人かに別れる間際にこんなことを言われたのを思い出す。
「日本と台湾の繋がりを今後も深めたい。」
この言葉を私に伝えた本人たちの真意は分からないが、きっとこの大統領選のことも関係しているだろう。帰国間際になってようやく理解できた。

日本に戻ってからは会社が仕事納め目前ということもあり、出張前のように慌ただしく過ぎる。オロナミンC、CCレモン、あとキレートレモンを日々ガソリン代わりにしてなんとか年内に出張報告書を提出。(やたー!辛かったー!)
これにて私の台湾出張が無事に終了した。
(完結 我的台湾出張日記)




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