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Entrepreneurship

まさか語学の授業のなかで、サービスやプロダクトを作り、マーケティングをし、どういった層に売り込むかという起業の課題が出されるとは思ってもいなかった。
一応、語学のコマなので、全部英語でコミュニケーションとることが義務付けられている(そうでなくてもメンバーが多国籍なので、日本人の私には乏しい英語しか共通言語がない)のだけど、メンバーは、はてなマークを浮かべる私に日本語の翻訳機能を使って説明してくれる、超優しい17歳男子ふたり。

グループワークで行うこの課題は、3週間かけて、メンバーと、ビジネスネーム(会社名)、サービスやプロダクトのアイディア、それらの特別な有益性、特徴、会社の価値及びビジョンを話し合い、最終的にプレゼンテーションを行う。
社会生活における問題点を考え、そこから課題を設定し、掲げた会社の価値とビジョンと照らし合わせて解決方法を提案し、社会や消費者に売り込むのだ。

「これって、公務員に一番必要なスキルなんじゃないか」

授業を通して感じたのは、それだった。地域における問題点を考え、課題を設定し、市のビジョンと照らし合わせて解決方法を提案し、市民に示すことが、はたして出来ていたのだろうか(辞める前にこれを学びたかった!もっと出来たことがある!と強く感じています)
スウェーデン(北欧諸国)の教育課程で当たり前に行われていることなら、個人が自主性をもって地域課題に取り組む国民性や、一人一人の問題意識が高いこと、自国政府への信頼度の高さもうなづける気がした。

また、今後の社会変化を見据えたスウェーデンの教育の在り方を実感した。授業の資料からの抜粋だけれど、2018年の世界経済フォーラムで示された今後必要とされるスキルの比較から考えると、今後は複雑な問題の解決スキル、創造性、オリジナリティ、主導性が必要とされるようになる。

無題のプレゼンテーション

これまでとは異なる国際社会へと変化していくのは明らかなのだ。超高齢化社会による労働力の低下、社会保障費の増加などに対応していく役割(社会基盤)を担う行政機関の職員こそ、備えるべきスキルなのだろうなと思う。

ちなみに、我らがチームは、どんなサービスやプロダクトを提供するか未だ検討段階なのだけれど、この授業を通して、英語力だけでなく、社会問題解決のスキルなんかも身に着けたいと思っています。 

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