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映画やドラマを使ったインプットの利点   ~続meaningful input~

今回はインプットについて。

言語学習におけるインプットの方法には色々ありますが、
やはり人気なのは好きな映画やドラマをその言語で観ること。

これ、実はとても理にかなっている方法だと思います。

だって、まず楽しいじゃないですか!

以前に書いた、meaningful input(意味のあるインプット)の続きになりますが、まず自分にとって意味があるインプットはとても効果があります。
だから、そもそも映画やドラマを観ることが好きな人にとって
内容に意味(興味)があるので、とてもいいインプットなんです。
更に、ストーリーが意味理解の背景となり、
言語理解を助けてくれるのです。


そして何回も同じフレーズ、単語が出てくる!

ドラマや映画はキャラクターにそれぞれ特徴があり、
必ずよく使う"癖フレーズ"があります。(悪い言葉も含めて^^;)
そういった"癖フレーズ"は何回も出てくるので、
だんだん認識できるようになります。

うちの父も、外国語は全くできませんが
毎日テレビで放送される韓国ドラマ(時代劇)を観ていて
自然といくつかの単語を覚えていました。
(ただ、時代劇のものなので普通には使えない💦)

私も Grαy's anatomyにハマっていた頃、
やたらと臓器の名前を英語で覚えた時期がありました
(これも使えない!💦)

と、いう風に、
内容を楽しみながらフレーズや単語を身につける
一石二鳥の効果があるのです。


そんなにいい方法ならドラマや映画ばっかりみたらペラペラになれるのか!!!

というと、そういうわけではありません。

その映画やドラマの選び方に重要なポイントがあります。

それは、自分が全体のどの程度
理解できているのかを考えて
観るものを選ぶ必要があります。

どういうことかと言うと、
あまりに難しすぎる内容、
例えば一文に一単語程度しか聞こえない、わからない
そんなストーリーであればインプットの効果は激減します。

理想は80%〜90%を理解しているものを選ぶといいと言われています。

でも初めからそんなに理解できてたら勉強してない!!と思われるでしょう。

そこで、段階を踏む方法をとります。

1.初めは日本語字幕でストーリーやセリフの内容を理解する。
(背景の情報)

2.次に英語の字幕に変えて音と文字を一致させる。
この時にポイントになる部分でわからないところをちょっと調べるといいです。
スクリプト(台本)が手元にあるとなお良いと思います。

3. 最後に字幕なしでみる。
この時点で80パーセントの理解に達してたらバッチリ。


でも!!!!

なかなか同じ話を3回も観るのは飽きるじゃないですか。

だから、一つの話の一部(10分程度)の部分を勉強用として
上記のステップで学習し、残りは純粋に楽しめばいいのです♪

そうするとその10分だけは
意味のあるインプットになります!


まあ、ここまではよく聞く話だと思いますが、
私は、映画やドラマでのインプットは
「楽しみながら」「繰り返し」できるという点に加えて

もう一つ素晴らしい利点があると思います。

それは「予測文法」が身につくということです。

先ほど、癖フレーズがある、と書きましたが、
癖フレーズの他にも、
日常会話によく出てくるフレーズやパターン、
言い回しなどがあります。

実際に何度も使われているのを聞くうちに
次第に文の最初や半分くらい聞いた時点で
文の後半に何がくるのかが予測できるようになります。

例えば、
"He gave me..." を聞いたら、
あ、彼にもらった物が次にくるな、とか

"No matter how..." を聞いたら、
なんか諦めているな、次にはネガティブな表現がくるな、とか

そんな風に予測できるようになるのです。

そしてこの予測文法が、実は
次のアウトプットの強力なベースになるのです。

言語学習は終わりがなく
とても根気がいる物です。
だからこそ楽しみながら継続して
インプットとアウトプットを繰り返すことができる
自分に合った方法を探すことが大切ですね。


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