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シュナの旅/宮崎駿

犬になった王子というチベット民話を元に、
宮崎駿がつくった、シュナの旅。

これはですね、
もう、小説とも漫画ともそんな枠に収まらないものすごいものなんですよね、ほんとにすき。

ちなみに文庫600円なんだけれど
6000円で大判絵本として出してほしい、
もっといえばアニメにしてほしい。


ある貧しい国の王子シュナの元に、
黄金の穀物が実る血がはるか西にあるという話が入る。
その黄金の穀物を求めて旅をするシュナの前に現れるのは人喰いに人攫い、度重なる苦難の末辿り着いたのは神人の土地。


シュナがね、
ジブリのヒーローの中のヒーローなの。

そしてね、物語全体に流れる苦しくて悲しくてどうしようもない空気がそれはそれは切なくて後を引くのです。

朽ち果てるまで働いて死んでいく…
なんて悲しく貧しい人生だろう。

こんなに正直な言葉はあるだろうか。

シュナに、テアに、村の女に、人喰いに、人攫いに、誰にも正義があって、誰の視点に立っても苦しい。

翻って今の日本が、
貧しく悲しい人生でないと言えるかな?

すごく思うことが多いのよね。

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ちなみにね、ヤックルもでてくるの。

ヤックル!すき!!


ラジオドラマもアップされてて、
これも素敵です。




何度も読みたい宝物。

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