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#21 毒親との関わり方 ~結婚という気の重いイベント①~

これまで書いてきたように、かなりハードな人生を送ってきた私が、“真剣に”結婚を考えたのは2015年、34歳になる年のことでした。

結婚やHSP関連のnoteでも何回か書いてますが、ハードな人生の上に、HSPという気質が重なっていたのもあり、妄想で結婚を思い描くことはあっても、

人に干渉されるのが嫌だとか、人と共同生活なんて無理だとか、そもそも親を相手に会わせられないじゃないかとか、そんなことより自分の生きてきた人生がヤバすぎて結婚なんてできるわけがないだろとか、とにかくもろもろがごちゃごちゃに絡み合って、とても結婚を現実のものとして考えることなどできないでいました。

そんな私でしたが、2014年にまず仕事に燃え尽き、そしてすべてに疲れ果て、虚勢で張っていた気すら保てなくなり、仕事の電話が鳴るだけで恐ろしさに飛び上がり動悸がし、もうどうにもこうにもならない状況になって、ああ、これは、一人で生きていくのはもう無理だ、と「人生を共に生きていくパートナーを探す」覚悟を決めました。

そして、2015年の年始に、毎年お互いの目標を発表し合う自営仲間の親友に、「半年以内に人生を一緒に生きていくパートナーを見つける」と宣言し、すぐに相手探しを初めました。

とにかく強運に支えられてなんとか生きてる私は、ありがたいことに今回も2週間後には条件に合った相手が見つかり、バレンタイン前には結婚前提のお付き合いを初めてました。これにはさすがの親友も驚いてました。

なんでしょう、いつも思うのは、物事ってバランスが取れるようにできてるんだと思うんですよね。普通の人が経験しないような苦しみや地獄を味わった代わりに、その時々で必要な人は秒で目の前に現れるという。。

この時の、私なりの相手の選び方などについては「HSPの「パートナー選び」のコツ」の記事に書いています。ご興味あればご覧ください。

さて、問題はここからです。結婚前提となれば、クリアしなければならない問題が山ほどあります。

まずもって私は「人を「本当の意味で」信用するには最低3年かかる」人間で、まして人生のパートナーを選ぶわけですから、まずはじっくり、慎重に慎重を重ね、相手を見極めながらお付き合いをするところからでした。

お互いの価値観のすり合わせとか、補い合いとか、どこを譲ってどこを主張する、みたいな夫婦の話はまた別に書こうと思いますが、

とにかく私的に一番気が重かったのはやはり毒親のことでした。親が東北出身で、結婚は「家と家」というような感覚がとても強いのを、親戚等も含め見ていたので、どうすんだこれ、結婚するとなったらどうしたって親も無関係というわけにはいかないし、相手の親にはどう説明するんだ、とか、もう籍は入れず、パートナーという形でも良いんじゃないか、ともずっと考えていました。

夫とは、付き合って半年くらいは色々と大変でしたが(このあたりもまた別に書きます)、その後は穏やかにお付き合いができ、じっくり付き合って3年後、ついに彼の両親に挨拶に行くことになりました。

で、ここでちょっと面白い話をひとつ。

夫は北海道出身なのですが、実は私、「北海道の人と出会いたいなあ」と思っていたのです。理由なんてそんなたいそうなものはなく、ほんと漠然と「なんか心が広そうだから」とかそんな感じで。

でもこれが、まさに運命だったのです。

付き合う当初から、結婚前提でと言ってもらっていたし、3年も付き合ってもういつでもOK、ていうかもう普通に人生のパートナーだよね、という状態だったのですが、彼の方からは全く「親に紹介するから」などというかしこまった話が出てこなかったのです。ちなみに、家の親に会わせられない(会わせたくない)ということは付き合って早々に伝えていました。

こちらとしてはむしろ、親関連がめちゃくちゃ気が重かったし、改めて紹介してもらうような女でもないのでかえってありがたいくらいだったんですが(笑)、「さすがに挨拶くらいはしないと」と言うと、「そうだね、じゃあ、北海道旅行のついでにでも顔出そうか」なんて言うんです。

えーー、そんな感じ?と、東北出身の親を持つ私としては不思議でしかたなかったんですが、そんな話を北海道出身の顧客にしてみたところ、こんなことを教えてくれました。

「あのね、北海道民というのは、たかだかここ100年くらいの歴史しかないし、そもそも自分達は外者(そともの)だという意識だから、「家」とかそういう感覚はあまりないんだよ。」

「北海道はとても厳しい場所だし、みんな自然の前に無力だと分かってるから、家とか親とか兄弟とかより「自分を守れ、自分で生きろ」と教わる。女性もバリバリ働くし、男に将来性がないと思ったらサッサと離婚するしね」

もちろんこれは、このお客さん個人の意見なんだけども、実際彼の両親も離婚しているし、なるほどそういうことかと、何か私は妙に納得したんですよね。

その後も、北海道出身の人にいろいろ聞いてみると、「親に「私、ケニア人と結婚するから」と言ったら、「そうなんだ、分かった」と一言で終わって拍子抜けした友人がいる」とか、似たような話が幾つも出てきて、

ひえー、だから、家だとか親だとか、そういうしがらみに悩まされることが少なそうな北海道の人と出会いたいと思ったのか私は、なんて思って、鳥肌が立ったりしたものです。。

なので、毒親育ちなど、相手に親を紹介したくない(できない)とか、盆正月とかしきたりとか、そういう面倒くさいしがらみに巻き込まれたくない、という方がいたら、北海道出身の人に目を向けてみてもいいかもしれません。笑

当然、当てはまらない人もいるでしょうが、“全体的な傾向”として、家柄だとか代々だとか、そういうことを比較的重要視しないということがあるようで。ただし、田舎ならではの「監視社会的」な部分は普通にあるようです。夫はそれが嫌なのもあって出てきたと言ってました。

そんなこんなで、少し心も軽くなった私でしたが、さすがに義両親、特に彼の母親と会うのは緊張しました。

ついにやってきた義両親との対面の時のこと、結婚することを親戚づたいに知った毒親の反応などは次回に。

今日もお読みいただきありがとうございました。

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