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第19回メートル・キュイジニエ・ド・フランス “ジャン・シリンジャー杯”に挑戦する皆様へ

フランスレストラン文化振興協会(略称、APGF)note編集部員です。
APGF公式note、今回は、“ジャン・シリンジャー杯”優勝、第68回プロスペール・モンタニエ国際料理コンクールで準優勝のアヴァンセの会副会長 工藤 雅克様からの示唆に富むメッセージです。
是非、工藤 雅克様の貴重なメッセージをお楽しみください。

工藤シェフの作品

フランスで過ごした数年間トップシェフが誰もいない調理場で黙々とMOFに向けチャレンジする姿を幾度か見てきました。

そんな姿を目の当たりにし、大きな刺激を受け、自身もそういう舞台にチャレンジする事を決めました。

帰国後、このコンクールを知り、自身の料理を評価して貰うコンクールという舞台で、「日本のトップシェフはもとより多くのフランス人シェフに評価して貰える」というこのコンクールにとても魅力を感じました。


コンクールって特別なものかと良く部下にも聞かれますがそんな事はなく普段の仕事の延長線上にあるものと私は捉えています。

素材を吟味し、それにあった調理法やソースを追求し、地方料理を紐解いたり、エスコフィエやラルースを調べたり、試作し失敗を重ね悩んだり、上手くいって自信をつけたり、とコンクールと言う舞台は自身のモチベーションアップと自己成長の場だと思います。

またどんな料理が優勝するのかとも聞かれる事があります。

正解は人それぞれかもしれませんが、厨房審査をさせて頂く様になり感じたことは、

・コンクールの為の料理でなくシンプルで食べさせたいものの輪郭がハッキリしている料理
・シンプルな中に技術や古典やテロワールが感じられるもの
・後は単純ですが温かいものは温かくということ

そんな料理が優勝していると思います。


また厨房審査をしていて楽しみにしていることがあります。

それは一番近いところで真剣に料理に向き合う皆様の姿や料理に触れ沢山の刺激を受けていることです。

今大会も多くの皆様から刺激を頂き一人でも多くの同士が増えてくれる事を望んでいます。

皆さん、コンクールに挑戦することはプラスなことばかりです。

皆様からのチャレンジをお待ちしております。

Qui sait ! Allons-y!

アヴァンセの会副会長
工藤 雅克

工藤シェフ

工藤シェフ (002)


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