Ubieにデータアナリストとして入社しました
データアナリストとしてUbie(ユビー)に入社した戸川和樹です。今日は入社までの心情や経緯、ニューカマーから見たUbieを書いていきます。2022年11月1日入社なので、入社して2ヶ月ほどが経っています。
この記事はUbie Discoveryアドベントカレンダーの延長戦、Ubie Discovery無限アドベントカレンダーの投稿です。
Ubie入社までの経歴
私の経歴はこんな感じで、Ubieが6社目です。
生命保険会社 - アクチュアリー
ゲーム会社 - プロダクトマネージャー
SIer - データサイエンティスト
医療IT - データサイエンティスト
外資系IT - マーケティングコンサルタント
Ubie - データアナリスト
直近はチーターデジタルでマーケティングコンサルタントとして、ロイヤルティマーケティングを広めていました。
また、Ubieと近い領域としては前々職にエムスリーでデータサイエンティストをしており、製薬マーケティングに関する分析を行っていました。
どうして自分がUbieで働くことにしたのか、その選択に葛藤はなかったのか、実際に働いてみてどうなのかを紹介します。
Ubieに惹かれた理由
Ubie Discoveryには独自のカルチャーがあり、それに惹かれて入社しました。一目惚れでした。一目惚れにいたるまでの経緯をつらつら書いてみます。
Ubieを初めて知ったのは2018年の5月、エムスリーに入社した頃です。当時、同僚との雑談の中で「エムスリー出身のエンジニアが創業した会社がある」と話題にあがっていて会社HPを調べていたのを思い出します。その時はミッションなどを見て「エムスリーと似た雰囲気を感じる」と思ったのを覚えています。逆に感想はそれくらいで、心への引っかかりもほとんどありませんでした。
時は流れて2021年、自分がいち生活者として病気のことを調べているときに「症状検索エンジン ユビー」に出会います。この時の体験は感動的で、内容・UI・UXあらゆることに感銘を受けたのを覚えています。特に現時点の結果がアップデートされていくことと、最後の結果画面が印象に残りました。
合わせて、「そういえばTwitterでよく話題になってる会社だなー」みたいなことを思い浮かべます。強い人が素晴らしいプロダクトを作っている印象を持ちました。
2022年、チーターデジタルでチーム内のMVV(Mission, Vision, Value)を策定することになり、他社のMVVを調べていました。その時にUbieのカルチャーガイドを見かけます。この時の気持ちはなかなか形容しがたいものがあります。心を揺さぶられるようでした。記載の内容はもちろん、ここまで言語化をしていること・できること、それを公開することに対して畏怖の念を抱きました。その時作成したValueもUbieに倣ってDo'sとDon'tsがあるくらいです。
内容については「ここまで自分にマッチしそうなカルチャーはなかなかないんじゃないか」と思うくらい、自分に合ってそうな気がしました。そこで、とりあえずカジュアル面談を申し込むことにします。
カジュアル面談で良い印象を持った私は、面接を受けることにします。面接フローは公開されている通りでした。
運良く面接をパスし、共同代表阿部とのオファー面談。ヘルスケアビジネスへの向き合い方について阿部が「難しい課題を優秀な人材とともにシンプルに解く」と話していたことが印象的です。エムスリー谷村さんの「難しい課題を優秀な人材とともに難しく解く」というスタンスとの対比が面白いと思いました。
これらのスタンスは正解や良い悪いがある話ではないでしょう。単純に違っているというだけで、その違いが自分には面白いものでした。これら両極にあるとも言える会社を体験できること、ヘルスケア領域においてプレゼンスの高い2社(Ubieはこれからかもしれませんが)でデータのスペシャリストとしての経験を積めることが、自身のキャリアにおいても大きな財産になると考え、入社することにしました。
余談:ヘルスケアビジネスの魅力について
ヘルスケアビジネスには難しい課題が多くあります。それはヘルスケア業界が持つ複雑さに起因していると考えます。
一般的な消費財の場合、消費者は「商品を選ぶ人」であり「商品を購入する人」であり「商品の便益を受ける人」です。何を当たり前のことを、と思われるかもしれませんが、これが薬剤の場合は大きく異なるのです。
薬剤の場合、大まかに言えば「商品を選ぶ人」は診察して処方薬を決定する医師であり、「商品を購入する人」は皆保険制度で保険料を支払っている国民であり、「商品の便益を受ける人」は薬剤を服用する患者です。一般的な消費財で消費者が担っている役割が、複数に分割されているのです。
マーケティングは商品の魅力を伝える活動です。では誰に魅力を伝えるべきでしょうか?それは「商品を選ぶ人」です。ここがミソで、一般的な消費財ではメーカーが消費者に情報を伝えている一方で、薬剤では製薬会社が医師に情報を伝えています。
という感じで、ヘルスケアビジネスは一般的なビジネスと大きく異なる特徴を持っているのです。これはフレームワークとしても整理されています。マーケティングのフレームワークは4Pが有名ですが、ヘルスケアビジネスには7Pというフレームワークがあります。
4Pと7Pを見比べると、ヘルスケアビジネスが複雑であることが分かりやすいのではないでしょうか。
ヘルスケアビジネスは複雑で、それゆえ困難な課題が今も山積みです。考えがい・解きがいのある課題が多くあるということです。それは、(自分のような)考えることが好きな人間にとっては何事にも代えがたい魅力となります。
実際に入社してみて
Ubie Discoveryで働いていると、カルチャーガイドと実際の差分がほとんどないと感じます。カルチャーを軸に会社を選定した自分としては嬉しいことでした。
ただ、チームとしてアウトプットを最大化する文化は想像を遥かに超えたものがありました。ちょっとだけ紹介します。
Ubie Discoveryはチームでコトに向かう文化が根付いています。入社前に必読書として言い渡された本が3冊ありました。
How Google Works
Measure What Matters
1兆ドルコーチ
これらはどれも傑作と言える本で、単独で読んでも面白いものです(別の機会に全て読んでいました)。ただ、これら3冊を通して読むと新しく見えてくるものがあります。それは"チームで仕事をする"ことです。
これら3冊に共通しているもの、それは個人<<<チームという価値観です。いかにチームとしての成果を最大化させるか。そんな観点でコラボレーション、目標設定、フィードバックについて学ぶことができます。
また、制度にもチームを大切にする文化が表れています。例えばUbie Discoveryは個人評価がなく、会社成長と連動する報酬制度となっています。これは個人よりもチームが大事という端的かつ刺激的なメッセージになっているのではないでしょうか。
他にも、透明性の高さ(人事情報以外ほとんど全てのSlackチャンネル・ドキュメントを閲覧可能)やオンボーディングの手厚さ(業務とカルチャー2種類のメンターがつき、100以上の項目をチェックしていく)も、個人に閉じずにチームとしての出力最大化につながっている制度かと思います。
補足をすると、チーム文化だからといって個々人の能力が低い訳ではありません。むしろ逆で、他社ならどこでもエースを張れるような人たちが、会社のため献身的に働いているように見えます。それはさながらトップクラスのプロスポーツチームのようです。
個人として一流の人がチームのために働いている会社。そんな組織ではないでしょうか。
転職への不安や懸念
今回Ubieに転職するにあたって、不安や懸念が全くなかった訳ではありません。むしろこれまでの転職よりも多かった気がします。それは自分が年齢を
重ねたことや、Ubieがスタートアップであることに起因しています。
収入
まずは気になる人が多いであろう収入です。養っている家族がいることもあり、自分としても極端な減収は避けたいと考えていました。
オファーいただいた金額を前職ベースで表現すると「月収は同じ」で「ボーナスがなくなった」代わりに「ストックオプションがある」状態です。ボーナスを前提とした生活はしていなかったため、生活への支障はほとんどありませんでした。ほとんどというのは、給与が翌月払いで転職月は収入がなかったためです。
外資系IT企業である前職の上司に金額を伝えた時も「ちゃんと調達しているスタートアップはちゃんとした給料を払えるんだね」と言われたくらいです。
ただ、年収が一番の推しポイントかというとそうではない気がします。他社ならもっと金額の高いオファーをもらえる人が社内にはゴロゴロしていそうな気がします(もちろん、同僚の給与情報は知りませんが)。
キャリア
Ubieがスタートアップであるということに加え、5度目の転職、さらに直近は在籍1年未満。ということでキャリアは大丈夫なのか、不安がちょっとだけありました。実際、年齢や転職回数で足切りしている求人を見かけることもあります。
また、自分が所属するUbie Discoveryはホラクラシーを採用してマネージャーがいないため、マネジメント経験が積めないのではという懸念もありました。
このあたりは、「未来なんてどうなるか分からない」と腹を括りました。社会環境なんてどうなるか分からないし、全力で働けばどうにでもなるという感覚でいます。人からどう見えるかは置いておいて、自分が楽しく働けそうな環境で思いっきり能力を発揮するのが結果的には一番うまくいくと考えました。そしてUbieならそれができると信じています。
能力
調べれば調べるほど「Ubieにはすごい人しかいないんじゃないか」という印象を持つようになりました。すなわち「自分なんかではやっていけない」という思いです。
これについては、離職率が低いことと、ちゃんと採用で人を選んでいるという情報が不安の解消につながりました。つまり、面接をパスしたならおそらくやっていけるだろうということです。そういう難しい判断は自分ではなく面接官をはじめとする他の方に任せようと思ったのです。
Ubie Discoveryには評価制度がないため、実際に自分が通用しているか定量的には分かりません。今のところ、自分としては「全くダメという訳ではなさそうだし、もっとやれそう」くらいの感触です。まだまだこれからって感じですね。
まとめ
こんな感じで、楽しいUbieライフを送っています。
Ubieの魅力が少しでも伝われば幸いです。
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