自分の会社の経営陣の視線の先に何があるか?よく見定めよう
株主総会に出席したことがあるでしょうか?
多くの企業が株主様にそれはそれは気を使い、無難にやり過ごすことに腐心しているセレモニー感がハンパないものなのです。俗にシャンシャン総会と言って、議案が議決されるたびに会場の「さくら」達が拍手をしたり「異議なし!」と大声で叫んで進行されるものも多くあります。
株式会社にとって株主は投資をしてくれる大切なステークホルダーであることは間違いありません。しかし過度な株主偏重の経営は、株主への配当や株式市場における時価総額などを気にするあまり、ともすれば売上・利益偏重主義に陥りやすいのも事実です。
売上・利益は企業が存続するためにもちろん大切なものですが、それ以上に、何のために企業を存続させるのか?といった存在意義や経営理念を明確に宣言し貫く経営をすることが、これからの時代には特に重要視されるようになってきました。
あらためて自分の会社はどのようなスタンスか見直してみましょう。口では耳障りの良い理念を語っても、現場での言動や社内の人事制度・福利厚生などに一貫性がない場合が結構あります。いわゆるニセ理念経営です。
企業というのは志を同じくした人の集まりであり、お客様の役に立つことをミッションとするものです。そのように考えると、企業は社員とお客様を第一に考えるべき存在であるのは間違いありません。そしてそのような企業ほど長続きし支持されているのも事実なのです。
①経営陣は社員を大切にし、②社員は顧客を大切にする、③その結果、会社は顧客志向となる、この論法を貫けているかどうか、自分の会社を診断してみましょう。そして理念に共感できない会社や理念を掲げるだけで言動と一致していない会社には長居することは避けた方がよいと心得ておきましょう。自分の時間をサラリーのために費やすだけになってしまいます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?