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ひたすら画面とにらめっこする|8/18〜8/24

緊急事態宣言のなかで始めた日々の記録。火曜日から始まる1週間。仕事と生活のあわい。言えることもあれば言えないこともある。リモートワーク中心。そろりと外に出始めた。ほぼ1か月前の出来事を振り返ります。

2020年8月18日(火) 自宅

終日在宅。エアコンがあっても暑い。朝からパソコンに向かう。午後にメッセンジャーで1時間ほどミーティング。そこからは、またひたすら画面とにらめっこする。「にらめっこする」とは秀逸な言い回しだと思う。かけた時間に比べて、作業は遅々として進まないことを、言葉はやんわりとイメージは明確に伝えることが出来る。そんな呑気なことは言っている場合ではない。どこかから、そんなつっこみの声が聞こえてくる。
昨日は都内で343人が熱中症の疑いで搬送された。今月は79人が亡くなっている。東京都の新規感染者数は207人。大阪府は185人。グラフを見ると8月7日の255人が最多になっているが、1ヶ月近く3桁台が続いている。その分、大阪が報道の対象になることも多い。

2020年8月19日(水) 秋葉原→自宅

3331 Arts Chiyodaに向かう。STUDIO302から配信する「ジムジム会」に、隣の部屋の301からZoomで参加する。「Art Support Tohoku-Tokyo 2011→2021」「10年目をきくラジオ モノノーク」を事例として発表する。10分は短かった。はじめて大人数に対してオンラインで話をした。相槌が分からないから、聞き手に声が届いているのか不安になる。オンラインはモデレーターの働き(発話の差配やリアクション)がリアルな場より大事になるのだと気がつく。ブレイクアウトルームの機能を使って、少人数でのディスカッションにも慣れてきた。テーマは「記録の管理共有の方法」。永遠の課題。活動が続いていけば記録も増える。それを後から整理するのはしんどい。はじめるときからやっておくのがいい。とはいえ、最初にルールをつくるにはどうすればいいのか迷うところ。ルールよりも軸となる人がいたほうがいい。でも、人がいなくなったら…となるとルールも大事。堂々巡り。
日本感染症学会の冒頭で理事長が日本は「第2波のまっただ中」にいると発言。東京都の新規感染者数は186人、重症者数は32人。ここ数日で重症者数の割合が多くなっていることが話題にあがってきた。国会も「テレワーク導入」の検討がはじまった。

2020年8月20日(木) 市ヶ谷

朝から暑い。本当に暑い。灼熱というより蒸し焼きという表現が近い。オフィス到着早々に小金井アートフル・アクション!荒田詩乃さん宮下美穂さんとZoomでミーティング。今月から始まった「まちはみんなのミュージアム」のこの状況下での運用方法を検討する。オンラインとオフラインで集まる人の線引きをどうするか。オフラインで集まる場の感染対策をどうするか。2段階で方策を議論する。
「10年目の手記」のチラシの発送準備をする。この作業は在宅では出来ない。これからチラシが不要になっていくのではないか。しばしば話題にあがる。物理的な感染の媒介になることの懸念、そもそも事業が減っている、配架したところに人が来ないことが理由になってきた。加えて、発送作業をなくすため(リモートで作業できない、封入作業が密? )という理由も出てくるかもしれない。でも、手間と不要を安易に結びつけると危険な気もする。
夕方、谷中のおかっての渡邉梨惠子さんと電話で話す。岩手県釜石市の「ぐるぐるミックス in 釜石」の今年の訪問をどうするか。きむらとしろうじんじんさんは京都から。おかってのメンバーは東京から。遠方からの訪問者に対して釜石の人たちは、どう思うか。しばらく様子見状態だった。Art Support Tohoku-Tokyoとは別に、現地のホールと準備をしていたプログラムの実施は難しそうとのこと。施設側とスタッフは良しとしても、その家族が不安に感じるかもしれない。地域の年配の人がセンシティブになっているのだという。その状況で押し進めるのも本意ではないとの判断。
内閣府の消費者委員会はマスクや消毒用アルコール製品が「充分な供給量」として転売規制の解除を妥当と判断。規制は29日に解除予定。マスクは3月15日、消毒用アルコール製品は5月26日から転売規制が始まっていた。これまで立件は10件程度。どちらも非常時に買い占めするものではなく、いまや日常的に使うものになった。

2020年8月21日(金) 自宅

午後にZoomのミーティングを1本。抜本的にテコ入れをしないといけない案件が現れる。東京都の新規感染者数は258人。

2020年8月22日(土) 自宅

この日記を書いていて、一体、何の意味があるのだろうか? え、自分の書くものが誰かに意味があるとでも思っているんですか(笑) いや、そう言われるとなんか恥ずかしいけど、それなりにいまの状況の記録にはなっているかなぁと思うんだけど…。でも、こんな出来事の羅列ばっかりでどうなんでしょうね…もっと考えたこととか、それで何を言いたいのかを書いたほうがよくないですか? そうなんだけど、ちょっとうまいことを言おうとしたり、何かを伝えようとすると筆が止まってしまうから、とにかく書けることを書いて、続けることを優先しているんだよね。 というか、誰に読んでもらいたいんですか? うーん、近しい同業者の人たちって感じかな…実は100年先くらいの人が読んだら、どうなるんだろうなって頭の片隅には常に考えながら書いているんだけど、そうすると情報の幅が広くなりすぎることもあって…。え、100年後に、あぁあの人の記録を読んでみようと思われるほどの人物だと思っているのだと(笑) いや、だから、そういうの恥ずいけど、どんな些細なことでも言葉を書くことは、一生出会うことのない誰かにも届くことを信じられるからなんだと思うんだよね。
日記を続けることの迷いというかしんどさのようなものが高まってきた。続けるけど。東京都の新規感染者数は256人。

2020年8月23日(日) 自宅

急に大粒の雨が降る。雨が上がると晴天が戻ってくる。心なしか暑さが和らいでいるように思える。とはいえ、エアコンは欠かせない。東京都の新規感染者数は212人。重傷者は2人増えた。

2020年8月24日(月) 自宅

朝からZoomで係会(注:東京アートポイント計画スタッフの定例会)。お盆をはさんで、約1ヶ月ぶり。週末のTokyo Art Research Lab「東京プロジェクトスタディ」が始まった様子をきく。オンラインをベースに、それぞれが特色あるすべりだしをしている。非言語を含むコミュニケーションのありようを探るスタディ1(共在する身体と思考を巡って)は、初回を全員画面オフでスタート。異なる背景をもった人と関わる「態度と実践方法」に自覚的になることを目指すスタディ3(Cross Way Tokyo)は参加者全員に記録用のノートを用意。それぞれがスタディのテーマを設定し、独自のツールやアプローチでトライアルを重ねる。そのプロセスが醍醐味となるスタディの取り組みを、どう広く共有していくかが課題にあがる。ただ、考えるほどにTokyo Art Research Lab(TARL)全体の話とオーバーラップしてくる。TARLは、すべてのプログラムを通して、あらゆるスタディをしてきたともいえる。
モノノーク、10年目の手記、Art Support Tohoku-Tokyo 全体に対して取材依頼。次々と問合せが来る。「震災10年目」という節目は、こういうことなのかと思う。この機会をどう使っていくのか。その先にどういかしていくのかを考える必要がある。10年目の手記の執筆者への取材や朗読の一部利用の問合せもあった。手記が、これからどう使われるのか。早めの想定が必要そう。権利処理の手間と個人情報の扱いが課題になる可能性が高い。
世田谷区はすべての介護施設職員や保育士の2万人以上に対して、症状の有無に関わらず、PCR検査を実施。9月の補正が通れば開始予定とのこと。総額4億円を大きいとみるか、小さいとみるか(もちろん、自治体の予算規模もあるだろう)。東京都の新規感染者数は95人。47日ぶりに2桁台になった。国のイベント上限5000人は来月末まで再延長で決定。

(つづく)

noteの日記は、Art Support Tohoku-Tokyo 2011→2021「2020年リレー日記」のテスト版として始めたのがきっかけでした。8月の書き手は、岡村幸宣さん(原爆の図丸木美術館 学芸員)→山本唯人さん(社会学者/キュレイター)→谷山恭子さん(アーティスト)→鈴木 拓さん(boxes Inc. 代表)→清水裕貴(写真家/小説家)さん。以下のリンク先からお読みいただけます!
東京アートポイント計画の10年を凝縮した『これからの文化を「10年単位」で語るためにー東京アートポイント計画2009-2018ー』がBASEで販売開始! PDF版は、こちらでお読みいただけます。


ありがとうございます!
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アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー。東京アートポイント計画(おもに西側)、Tokyo Art Research Lab(研究・開発が中心)、Art Support Tohoku-Tokyo(東京⇄東北)を担当。ジャーナル「FIELD RECORDING」編集長。運動不足。

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都内各地で地域NPOとともにアートプロジェクトを展開する「東京アートポイント計画」。各プロジェクトに伴走するアーツカウンシル東京の専門スタッフ「プログラムオフィサー」がそのとき起こったこと、考えたことをお届けします。

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