風あたりのいい扇風機が気になっている|6/28〜7/2
新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。
新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として厚生労働省首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。またコロナワクチンに関する情報は首相官邸のウェブサイトをご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。
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風あたりのいい扇風機が気になっている|6/28〜7/2

コロナ禍の日々の記録。平日の仕事を中心に。土日祝は休みます(例外あり)。2020年の1回目の緊急事態宣言の最中にはじめた日記はこちらから。3回目の緊急事態宣言解除の日から再開。しばらく続けたい。

2021年6月28日(月) 市ヶ谷→自宅

朝は快晴。梅雨入りしてから、はっきりしない天気が続いていて、久しぶりの晴れ。電車は満員で、1本見送る。終日在宅の予定だったけれど、書類の直しで確認せねばならないことがあり、出社する。管理課(アーツカウンシル東京で契約や精算等を担う管理部門)で、協定書類の書きぶりを一言一句、確かめる。どんな文書にも、その表現に込められた意図がある。その地点から言い回しを見定めないと、後戻りが大変になる。思ったよりもややこしいことにならず、後はよもやま話に花を咲かせる。ちょっとした対面のコミュニケーションが、仕事を円滑に進めるうえでは、けっこう大事だったりする。思わぬ話が聞けたりもする。
それから自宅に移動し、在宅勤務に切り替える。じわじわと暑い。そろそろエアコンが必要なタイミングが来ている。今年は自然の風あたりに近いという、いい扇風機が気になっている。たまに検索してたら、広告で表示されるようになってしまった。
東京都の新規感染者数は317人。前週比の数字を、またも超えている。週末には東京都の「まん延防止等重点措置」の延長論が出始めていた。

2021年6月29日(火) 市ヶ谷

午前中は係会(注:東京アートポイント計画のスタッフ定例会)。東京アートポイント計画は、東京都とアーツカウンシル東京、「新たな公共」の担い手としてNPOが共催事業を行う。広報に掲載するクレジット=「主催」には、共催する組織名を横並びに記載する。公の事業を市民主体で動かすことを重視する。そして、事業だけでなく、組織の体制を両輪で見ていく。そうすることで一過性のイベントではなく、地域で継続的に文化事業を行う担い手がうまれることを支援する……NPOと組んでいる理由は、よく説明するが、実はNPOに加えて区市町村といった自治体が共催になるケースもある。
係会では、自治体を共催相手としたときのコミュニケーションの仕方が議論になる。潜在的に共催の可能性がある自治体の人たちに、東京アートポイント計画の事業スキームを、どう説明するのか? 事業ではなく、「政策」の話をしていくためには、どうすればいいのか? 翻って、NPOと行政の公的な事業をする意義を、どう共有していくのか? 必要なのはツールなのか、ことばなのか、場なのか? 議論は尽きない。
午後はTokyo Art Research Lab(TARL)ディスカッションの打合せ。ナビゲーターを一緒に務める高森順子さん宮本匠さんとZoomをつなぐ。参加受付までの流れや各回の進め方を確認する。初回ではナビゲーターが自己紹介を兼ねてまとまった時間を話す。その内容をすりあわせていると自ずとディスカッションが始まってしまう。こうやってナビゲーター同士が意見を交わすことが、今回のディスカッションのねらいでもある。「当日話すことなくなっちゃいますね」「いやいや、まだまだありますよ」……毎回の3時間、参加者は、ことばを浴びるような時間になるのではないか、と思う。宮本さんは、災害にかかわらず厳しい環境に暮らす人は「常に災間を生きているようなものだ」(そして、そこを生き抜く術をもつ)といった話を、世界中のいろんな場所にかかわってきたゲストの吉椿雅道さんに聞いたのだという。わたしたちが獲得しなければならない術とは、わたしたちが失ったものなのかもしれない。
東京都の新規感染者数は476人。東京都の専門家ボードでは「早いペースで悪化の可能性」があると発言がある。

▼ TARLディスカッションは参加者募集中!(7/31開始)

2021年6月30日(水) 市ヶ谷

明日は香港返還の日。6月24日に中国や香港政府に批判的な姿勢を表明してきた「リンゴ日報」(蘋果日報/Apple Daily)が発行を終えた。国家安全維持法による幹部の逮捕や資金凍結が原因だった。言論統制や民主化への圧力のニュースとして、ここ数日、SNSでも、何度も目にしていた。でも、本当のところ何が起こっているかまでは想像が及んでいない。
毎日の感染者数といったコロナ関連、オリンピックの話題など日常が非日常になっているいまは、その情報の量に覆われて見えなくなっているものもあるのかもしれない。意識しておかないと気持ちが内向きになり、外へ目が向かなくなっている。香港のニュースに触れて、はっとする。
東京都の新規感染者数は714人。数字がぐっと伸びて、空気が変わった。

2021年7月1日(木) 自宅

朝からどしゃぶりの雨が降っている。気温も低い。体調が悪く、仕事は1日休むことにする。熱はない。そう報告しながら、熱が上がらないかと気にかかる。症状は、いつもの風邪のひきはじめと変わらない。だけど、うっすらと不安が拭い去れない。難儀だなと思う。低空飛行ながら寝込むほどではなかったため、なんやかんやとパソコンに向かってしまう。

2021年7月2日(金) 市ヶ谷→武蔵小金井→自宅

大雨のニュースが流れている。朝から出社し、パソコンに向かう。TARLディスカッションのサイト公開情報の詰めと申込受付のフローをチェックしていると、ちょっとした問題が発生する。対策を検討するため在宅のスタッフを含めてZoomでミーティング。その終わりがけに職域接種の希望確認の連絡が入ってくる。接種2回目まで決まった日程を3択から選ぶ。急いで返答する必要があり、即座に希望日程を伝える。まさかこのタイミングで接種の機会があるとは考えてもいなかった。
夕方、武蔵小金井に移動し、シャトー2Fで今年度の新規事業「多摩の未来の地勢図」の打合せをする。個々のプログラムの進捗を確認しつつ、改めて事業の構造を話し合う。ひとつの事業のなかには、複数のプログラムが走っている。それらの相互関係や位置づけを俯瞰して整理することで、個々のプログラムの見せ方(立て方)も変わってくる。事業の「外」の人に、活動の情報を伝えるためには重要な作業にもなる。この話は事業ウェブサイトの構造づくりとつながってくることが多い。事業を共催する相手と、この「構造」を議論すること(話をそこにもっていくこと)は大事な仕事のひとつ。
帰宅すると自治体からワクチン接種の案内が届いていた。まだ59歳以下の接種がはじまっていないため、サイトにアクセスしても予約は出来なかった。
東京都の新規感染者数は660人。13日連続で前の週の数字を超えた。

(つづく)

▼ 1年前は、どうだった?(2020年の日記から)

Art Support Tohoku-Tokyo 2011→2021「2020年リレー日記」。1年前の6月の書き手は、是恒さくらさん(美術家)→萩原雄太さん(演出家)→岩根愛さん(写真家)→中崎透さん(美術家)→高橋瑞木さん(キュレーター)でした。


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アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー。東京アートポイント計画、Tokyo Art Research Lab、Art Support Tohoku-Tokyo(-2020)を担当。近刊は『震災後、地図を片手に歩きはじめる』(アーツカウンシル東京、2021年)。足しびれがち。