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初輸出・顛末記③終

パリ・オリンピック、終わりましたね。

スポーツ観戦はしない方なので、ネットの記事をちらほら読むくらいでしたが、アウェーの大会でのメダル獲得数は過去最多とのこと。
たいしたもんだ。
選手の皆さん、お疲れさまでした。

それはそうと、②からの続き。

日本とフランスってどのくらいの距離があるんですかね?
いまは、ロシア上空を他国の航空機が飛べないので、大幅に迂回した航路になってるはずですから、距離もかなり伸びてるんでしょうね。

結局、荷物は3月28日に帰ってきました。フランスで輸入取りやめになったのが3月18日、帰国したのが26日です。
かの国を飛立ったのは恐らく25日だったと思うので、1週間は放置されてた計算になります。

その間、何とかしようと思えばできたんだろうけど、めんどくさいからやらなかったんだろうなぁ…

帰ってきた段ボールを見た感じ、長旅をしてきただけに、多少は汚れたり皺がよっていたりはしましたが、大きなダメージはなさそうでした。

開封して中身を出します。

2つとも無事でした。

風車は2つとも特に問題はなさそうでしたので、新しい箱に梱包し直しました。


さて、

無事に帰ってきたのは良いとして、往路の郵送料金がどうなるのかです。

貼ってあったラベルにチェックしてあったのは、

「お客様からの連絡が無く、保管期限が切れたため返送」

ということ。

※そもそも保管してあることも伝えてないんだから、荷受人から連絡なんてあるわけねーし(怒)

まぁ、チェックがないと、それこそ理由なしでの返送なので、返金対象になるのを防ぐためなんでしょう。

この時点で軽く絶望

(返金する気なんてないんだろうな)

そうは言っても何にもしないのも癪なので、交渉には行ってみることにしました。

ごくごく平和的に。地元郵便局は敵じゃない。(笑)

局員さんからしたら、怒鳴り込まれても仕方ないっていう案件だとは思いますが、怒ったってしょうがないしね。

で、

「何とか頑張ってみます」

って言っていただけました。でも、やっぱりフランス側が非を認めないと返金はできないという話でしたが。

「無理だろうなぁ… ダメって言われたらちょっとだけ嫌味を言って、でも対応に感謝もして、それで終わりにしよう。」

そんな風に思っていましたが、翌日には電話があって

「フランス側が非を認めましたので、返金できます。」

っていう連絡をいただけました。

一件落着…

まぁ、盛大に時間と手間を浪費したんで、全然、良くはないんですが、金銭的な損害はEMSの保険料150円と、外箱の段ボール代位で済みました。

でも、なんであっさり非を認めたんだろうって考えて、

「あぁ、そうか…」と気づいたのは、

最初からそのつもりだった

つまり日本人は大人しいから黙って泣き寝入りするパターンが多い、それならラッキー!、最悪、文句を言われたら返金すればいい。

そういうことなんじゃないか、ということです。

なんにしても、色々とカルチャーショックです。まとめると、

  • おとなしくしてたら舐められる

  • 言わなきゃ伝わらない

  • 安いなら安いなり、クオリティを求めるならそれなりの対価を支払え

それと、EMSを使うのなら、かの国の郵便事情を良く確認すること。

ってことでしょうか。

また、改めて日本人は真面目だなぁとも感じました。
料金に関わらず、最低限のクオリティは提供するっていう考え方は、外国ではおそらく通用しないのでしょうね。

お客様も言ってましたが

「日本を出ると、色々、うまくいきません」

…だそうです。

それはともかく、

昨今、ハンドメイド界隈でも、越境ECへの関心が高まっていますが、自分の小さな工房でも、所謂、

「Made in Japan」

のブランド力は、確かにあると感じます。
なので、国境を超えるバイタリティのある方は、挑戦されてみてはいかがでしょうか?

自分もほとぼりが冷めたら、再挑戦すっかな。(笑)



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