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ガジェット(温湿度計)を自作する

おおよそ木工とは関係のない分野と思われるが、故あって温湿度(ついでに気圧も)を測って記録する装置を自作しています。

温湿度センサを2チャンネル、内臓の時計とマイクロSDカードスロットに小型の液晶モニタを付けて、小型のマイコンボードで制御するものです。

原型は、3年位前に作ったのですが、調子が悪くて放置していました。

途中でセンサとの通信がおかしくなって、データが化けてしまう現象が頻発し、

「所詮は自作した装置の信頼性なんてなんてこんなもの…」

と諦めていたんです。

でも、色々とやりたいことが出てきて、何とか使い物になるように整備してみることにしました。

久しぶりにプログラミング言語(C++)をいじったんですが、もう何年も離れているし、細かいところは忘れちゃってるし、難儀するだろうなぁ…

と思っていましたが、意外とそうでもなかった。

こんな感じ。見る人が見れば、「あぁ、それね」って感じの定番ツールです。

久しぶりに眺めてみて感じたのは、

「なんでこんなことやってるの? バカじゃん。」

自分で書いたプログラムなんですけどね。

あの頃、メンタルやられてたからなぁ。

集中力なんて全然、無かったし。
まぁ、頑張ってたよね。

それで、表現の汚いところや、無駄な処理を見直して修正したら、安定して動くようになりました。

センサも1チャンネルだったのを1つ追加して。

一日分のデータをSDカードに記録するので、後でパソコンで確認することもできます。

使ってみるとなかなかに便利。

試しに、今日、一日、連続して動かしてみました。

ちょっと見ずらいですけど、緑色の線が湿度、紫が気温です。

グラフの横軸が時間です。

9時半頃から湿度が50%位から70%位に上がっています。気温は20℃くらいでほとんど変化がないんですが、ちょうどこの時間、結構な雨が降っていました。

「へーっ!」

って感じです。体感では殆ど気づかなかったのですが、湿度は20%も上がっていたんですね。

湿度の下がり方も極端で、これも雨上がりに一致していたように思います。

※別の要因が働いていた可能性あり。要検証。

雨が降っているときは板を幅方向に接着する板剥ぎなどの作業は忌避されることが多いのですが、

これを見ると、

「なるほど!」

と思いました。

まぁ、そういった風に、木工の作業中に湿度を意識することは結構重要です。

木っていうのは常に呼吸していますから、湿度を吸い込んで膨張したり、逆に吐き出して収縮したりを繰り返しています。

これを甘く見ると、痛い目に合う。

実際に会ってるし…(泣)

これを作った本当の目的とは違うのですが、こういった用途にも便利に使えそうです。



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