初輸出・顛末記②
①からの続き。
EMSで送った貨物も、ゆうパックなどと同じように追跡が出来ます。
やり方も全く同じで、以下のページからインボイスに記載された追跡番号を入力すれば、貨物の状況が確認できます。
国際郵便物も同じページで検索できるなんて、ちょっと感動…(笑)
国内の宅配と違って税関を通ったり色々と関門があるので見ていると結構面白い。
発送は3/4。その日の夜に地域の拠点の郵便局に集められています。
翌々日に国際交換局に到着。国際交換局っていうのは通関を行う郵便局のことで、中に税関の出張所があるそうです。
輸出の場合も税関の検査が行われるんですね。
でも、まぁ、輸出の検査でのトラブルは、あんまり無いみたいです。
しかし、輸出にしろ輸入にしろ、莫大な量の貨物が有るのだから、いちいち検査なんてやってられないんじゃないだろうか…
どうしてるんでしょうかねぇ… なんか不思議。
…と思ったら、その1分後には発送になってる。(汗)
「国際交換局から発送」っていうのは、輸出の準備が整ったっていう事だそうです。
要は、見ちゃいないって事でしょうね。
何時頃、日本を飛び立つのかなぁと思っていたら、翌日にはフランスに着いていました。
おぉ…早い!
3/7にはフランスに到着していますね。すぐに税関に引き渡されて検査、そして税関から受領となっています。
ここで、フランス国内の宅配業者に引き渡されてお客様のご自宅まで配送という事になるわけです。
…ところで、こちらは日本郵便のページで状況を確認すればいいのですが、フランスのお客様に、日本郵便のページを見ろっていうのも、「何かなぁ…」という気がしたので、配送業者のページを調べてお知らせする事にしました。
フランス国内でEMSの配送を行っているのはchronpostという会社でフランス郵政公社のグループ企業なんだそうです。
追跡結果でROISSY CHRONとなっているのがそれですね。
最初は何だかよく分からなかったので、ROISSY CHRONで検索してみたら、そういう事だと分かりました。
…なのですが、ここで不安を感じさせる情報が目に入ります。
それまで、全然知らなかったのですが、かの国の郵便事情は相当酷いらしく、遅延や不着・返送はもとより、紛失、果ては配達不能の郵便物を転売するビジネスまであるらしい…@_@
オーマイガー… ア・リ・エ・ナ・イ・ゾ!
ネット上にはchronpostに対する怨嗟の書き込みが溢れていました。
曰く、
「なんでこんな会社が存在し続けられるのか、理由がよく分からない…(怒)」
「EMSは使うな!(怒)」
等々。
そう言えば、お客様に
「EMSで送りますよ」ってメールしたら
「chronpostですよ?」
って返事が返ってきたことがありました。その時は、意味が分からなかったんですが、そういう事だったのか…
もうちょっとはっきり言って頂ければ納得したんですが、生まれつき
脳がボンヤリした野郎なので、想像もしなかった。
後の祭り…
そうは言っても、もう自分の手を離れてしまっているので、お祈りするしかできる事をしなければいけません。
現状で、貨物の状況は追跡できている(たぶん)ので、お客様の近くまで行ったら、どっかに行ってしまわないように確保してもらうしかなさそうです。
なので、時間を作っては状況を確認していました。
結構な負担でしたが、仕方ない…
その後、履歴を見ていたら3/8に「配達局から出発」となりました。
たぶん、この時に海を越えて、はるばる日本からやって来た段ボール箱は、車に積み込まれて配達に出たんだろうと思います。
しかし、お届けするはずの風車(かぜしらす)は、風のようにお客様の家の前を素通りして配達局に逆戻りしてしまったんでしょうね。
あとでお聞きしたんですが、お客様には不在票の投函も確認の電話も、なんにもなし。
インボイスには住所も電話番号もしっかり記載してあるのに。
「ちょっと、最低なんですけど!」
って、相当なお怒りでした。
郵便事情が最悪っていうのはよく分かっていたので、状況は逐一お知らせしていましたが、お客様も、お忙しかったようで電話なりが来るのを待っていたようです。
また、当然、連絡は有るものだとも。
そりゃそうですよね。
…でも、結局、そのまま放置の状態が続き、保管期限を過ぎた愛しの「かぜしらす」はお客様にごあいさつも出来ずに帰国の途につく事になります。
3/18に「輸入取止め」の表示が出た時に、
「こりゃヤバイ」
と思い、発送の時にお世話になった郵便局に相談に行きました。
局員の方も、
「えっ? こんなの見た事無い…」
って言っていましたが、
「これは、困りましたね。ご希望は、相手先に届けろっていう事ですよね?」
「分かりました。ご希望が叶うように交渉してみます。」
と言ってくれました。
「結果は、改めてご連絡します。」
という事でしたので、連絡を待つこと2日ほど。
「フランス側の回答は、お預かりしたお荷物は既に帰国の途についていて、もうどうにもなりません…ということでした。申し訳ありません。」
とのこと。
予想はしていたとはいえ、なんてこった…
ネット上の評判って、
「まぁ、そういう事もあるのかもね」
って感じで、自分の身に降るかかる事は、まぁ、そうそう無いと思っていました。
「そういう目にあった人は、運が悪いんだね」
とかね。
ほんとにウンザリですわ。
それはともかくとして、帰ってくることは、もう、止められないが被害を少しでも少なくしたいのは人情というものです。
ここで、郵便局の担当者に質問してみました。
私:「EMSで不着・返送になった場合は、復路の運賃は無料ですよね。でも、往路は発生してしまうんですか?」
局員:「そうですね」
私:「でも、今回、ch~ の怠慢で配達できなかったって事ですよね。それっておかしくないですか?」
局員:「お客様のお考えはよく分かります。返金できるかは返送の理由次第です。その理由が荷物に貼り付けてあるとの事ですので、荷物が返ってきたら、それをお持ちください。」
との事でした。
…てなわけで、「かぜしらす」のお帰りをしばし待つことになりました。
行きは早かったんだけどねぇ…
帰ってくるのは随分と時間がかかりました。
問い合わせた時点で、「既に帰国の途についていた」っていう言い分も
相当に怪しいぞ!
続く。
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