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額縁を作る

…のですが、そのものの話では無くて、クランプを工夫したっていう話。

A3、A4の額縁を計8個ほど頼まれました。

「はいよっ!」って感じで受けたのは良いんですが、加工そのものは良いんだけど、クランプが無い。

クランプっていうのは、材料に接着剤を塗って貼り付ける時に、部材を固定しつつ圧力を掛けて接着の強度を増すために使う道具です。

額縁の様な製品の場合、一方向に締め付ける普通のクランクでは均等に圧力を掛けられないので、ベルトクランプやフレームクランプで締め付けることが普通です。

部材を45°で接着する場合、普通のクランプでは難しい。

…で、ベルトクランプは持ってはいるけど、2つしかない。
額縁屋じゃないしね。

2個ずつ組み立てていくと、乾燥1日と考えれば4日もかかるので、時間がもったいない。…かと言って新たにクランプを買うのも勿体ない。
今後、使うかも分からないし。

なんか代わりになる物ないかと考えていたら、荷造り用のPPバンドでクランプしていた記事(ブログだったと思う)を思い出しました。

PPバンドとPPバンド用ストッパーなら以前、荷作り用に買ったのが倉庫の隅っこにしまってあったのを思い出したので、発掘してきました。

どちらも近所のホームセンターで購入

新しく買っても合わせて1,000円位だと思います。
ベルトクランプは買えば安い物でも1本、2,500円はするのでかなりの節約。\(^^)/

PPバンドをどう使うのかというと、

いきなり結論ですが… ちなみにバークランプは300円位。

あまり説明の必要は無いと思います。見ればわかりますよね。

PPバンド用ストッパーで輪っかを作って、バークランプで締め付ける。

四隅に当て木をしてあります。当て木をしないと、PPバンドは固いので額縁の角が潰れてしまうし、締め付ける時に引っかかって接着面がはがれてしまったりすると思います。

当て木。杉の角材を段欠きして、20mm位の長さに刻みました。
こういう時、機械は早いですね。これだけ作るのに角材から30分もかかっていません。

PPバンドに巻き癖が付いているので、締め付ける時にてこずるかと思いましたがそんな事も無く、思ったより使い易かったです。

接着を手早くするために、当て木をマスキングテープで仮止めしておくと、まごつく事が少ないと思います。

こんな感じで
四隅に貼っておけば、接着の時に手早く作業できます。

接着する時、部材がずれやすいのでマスキングテープで仮止めしてから締め付けると接着面がずれません。

接着剤を塗って貼り付けた後、マスキングテープで仮止め。

…で8枚分の束。

6枚はPPバンド、2枚がベルトクランプ
クランプを外した額縁の束

PPバンド、意外と使えますね。板接ぎなんかも出来そうな気がしました。

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