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蒼空春佳
2021年6月26日 06:40
目が覚めると泣いていた。号泣だった。涙があふれてきて、あふれてきて止まらなかった。夢のなかで私は確かに生きていた。夢と現実の境目はなかった。あの世界の私も、本当の私だった。それを、残したい。という思いがただそこにあるだけだった。ある街を私はひとりで歩いていた。なんとなくこちらを伺ってくるある男性に気付いたものの、その男性に見覚えはなかった。男性はニコニコと笑っていて「こんにちは」と私に