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#ネタバレ 映画「恋は光」

映画「恋は光」
2022年製作 111分 日本
2022.6.21


( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

この歳になって若者たちの恋愛映画を観に行くのは、TVで観るのと違って、少々恥ずかしい気持ちもあります。

しかし、落ち着いた雰囲気の西野七瀬さんがヒロインと知り、彼女が出ているのなら、そんなに浮ついた作品ではないだろうと励まされ、観に行きました。

そうしたら、目論見通りどころか、今まで観たどの恋愛映画とも微妙に違う、斬新な味わいがあったのです。

ただ、全編が講義のように単調なきらいもあり、(失礼を承知で言えば)60分でも良いと思いました。60分では映画にならなければ、80分ぐらいでも。

ですから、「文科系哲学恋愛映画」というキャッチコピーは嘘ではありません。

そして、三角関係ならぬ四角関係と、確信犯的な略奪愛も出てきたので、きな臭い時代の空気の中、存在しない「文科系哲学国防映画」まで、今は連想しています。

★★★★

追記 2022.6.21 ( お借りした画像は )

キーワード「哲学」でご縁がありました。人肌感が心安らぎます。少し上下しました。ありがとうございました。

追記Ⅱ 2022.6.21 ( 映画「永遠の0」 )

いや、「文科系哲学国防映画」は存在すると思います。

映画「永遠の0」がそうなのでは。

追記Ⅲ 2022.6.22 ( 恋愛という採点結果 )

映画の冒頭、略奪愛を趣味にしている宿木(馬場ふみか さん)がカフェにいると、彼女の頭にジュースみたいなものをかけ、怒り顔で去っていく女がいました。きっと被害者なのでしょう。宿木は想定の範囲内とばかりに、それを許しました。

又、東雲(平祐奈さん)が置き忘れたノートに書かれた読書感想文に、主人公・西条(神尾楓珠さん)が、ことわりもなく全ページを朱で校正するシーンがありました。しかし、東雲は気にもしませんでした。

この唐突な二つのエピソードの共通項はなんでしょう。

私は「採点」の記号だと思いました。

中盤には、「鮎の友釣り」のエピソードもありましたね。あれは自分の縄張りに入ってきた囮の鮎を、攻撃する鮎の習性を利用した釣りなのだと思います。敵だとの採点結果なのでしょう。

考えてみると、恋愛というものは無意識に相手を採点した結果とも言えそうです。



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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