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青春の思い出、「初代ゴルフ」と「二代目スターレット」


私が惚れたクルマには、三代目コロナマークⅡやポルシェ930がありますが、買いたいと思って財布と相談したのは、フォルクスワーゲンの初代ゴルフでした。ゴルフは今年50周年になるようです。

お借りした記事は初代ゴルフです。もちろん、GTIは最高ですが、少しお高いようなので、私のターゲットは普及型のゴルフでした。

色は、イエロー、グリーン、レッドあたり、明るい色が好みだったかな。

結局、買う決心がつかなかったのは、類似系の日本車、トヨタの二代目スターレット(ライトが丸い方)が半額程度で買えたからです。

もちろん、類似系であって、同じではありませんでした。値段も倍違いますし。でも、トヨタの二代目スターレットは青春の一ページになり、今でも懐かしいクルマです。

#ネタバレ 映画「イニシエーション・ラブ」|sakuranboのパレット (note.com) この映画にも、赤いトヨタの二代目スターレット出て来た記憶。当時の人気車種だったのでしょう。

走らせて楽しい「トヨタ・スターレット」 | 朝日新聞デジタルマガジン&[and] (asahi.com)

追記 2024.7.13 ( ゴルフの「カタログ上の長所」の記憶 )

フォルクスワーゲンの初代ゴルフについては、当時、カタログや雑誌で夢中になりました。長所については、今でも覚えていることが(誤解や記憶の書き換えもあるかもしれませんが)、いくつかあります。

今でこそ珍しくもないスタイルですが、当時は、違和感を持つほど斬新でした。しかし、その違和感はすぐに魅力へと変わって行ったのです。形が可愛いので軽自動車をイメージする人もいたでしょうが、それは(可愛いゆえの)錯覚で、けっこう大きな車体だったのです。

そして、天井が高い。天井を高くしてシートの座高も高くする。そうすると、運転手はべダルが遠くなるために座席を前に引く。すると、後ろの人の足元に余裕ができる。もちろん後ろの座高も高いから、後ろの人も足を前方ではなく、下方向に置くことができるので、足元に、さらにゆとり感が生まれる。つまり、クルマの前後の窮屈さを、クルマの天井を高くすることで解決しているのです。ちなみに、(記憶が確かなら)後席の座高は、前席よりも高いので、後席の人にも視野が開け、開放感があります。

そして、クルマのシートは、ドイツ車特有の硬さを持っています。「応接間のシートは座った瞬間癒されるソフトさがあるが、ゴルフのシートはドライブが終わって車から降りた時の疲労の少なさで、良さが分かる」みたいに言われていました。

ヘッドライトは明るいハロゲンライトが標準装備でした。国産は普通の電球が主流だった時代です。今はLEDの時代でしょうが。

ブレーキはX配管でした。左の後ろのタイヤと右の前のタイヤ、左の前のタイヤと右の後ろのタイヤ、みたいな配管です。これなら、もし一系統が壊れても、クルマがスピンすることなく止まる事が出来るのです。当時、国産車の主流は、前左右のタイヤと、後ろ左右のタイヤみたいな配管だったと記憶しています。

ブレーキは前輪がディスクブレーキでした。国産車にはドラム式が主流だった時代です。

タイヤはコンチネンタルコンタクトという、一流のラジアルタイヤが標準装備でした。当時の国産はバイアスタイヤが主流だったと思います。だから、暴走族でなくとも、国産車を買うと、タイヤをラジアルに交換するのが儀式みたいな時代でした。

サスペンションは、わくわくするコイルバネの四輪独立懸架でした。後輪が板バネのクルマもある中で、高級感がありました(板バネがすべて悪いという事ではありませんが、貨物車に多い印象だった為)。

当時のゴルフには三角窓があり、あれを開けると、風が良く入り涼しいのです。なぜか国産車にはほとんど無い装備でした。

最高速度は、たしか160キロでしたが、これは巡航速度で、アウトバーンなら160キロで一日中走っていられると噂されていました。対して、国産車の最高速度は瞬間最高速度だとの噂があった時代です。真偽は知りません。

ゴルフのマニュアルシフトは、4段でも国産の5段に匹敵するようでした。ゴルフの4段目のギア比はオーバードライブになっていて、実質、国産の5段並みだったようです。逆に、当時の国産車の中には5段目のギア比が1.0のものもあったとのことです。ギア比0.8などの、本物のオーバードライブを比べると、パワーが出やすいので、知らずに喜ぶ人もいたようです。

追記Ⅱ 2024.7.13 ( 実際にゴルフを運転した感想 )

実は後年、家族がゴルフのセダンを買ったのです(と言いますか、私が買ったクルマは一台もありません)。なぜか1年ぐらいですぐに売ってしまいましたが、私も少しだけ運転する事が出来ました。

私が運転した感じでは、シートは予想通りパンと張って硬く、さすがドイツ車という感じでした。

足元のペダルは下に深く押し込む感じで、国産車とは少しフィーリングが違い、違和感を感じました。ストロークの深いキーボードをタイプするような感じです。

エンジン音が国産車よりも少し大きかったです。外車は概してそのようなものかもしれません。そして、ギューンと聞こえる高音成分が少しありました。カーステレオで音楽を聴くには国産車の方が静かだと思いました。

高速道路とか山道(スカイライン)とかは、ゴルフでは走りませんでした。近所を少し乗っただけなので、これぐらいの感想しかありません。

( だんだんと記憶が戻ってきました。このゴルフはオートマだったのです。マニュアルシフトで免許を取った私は、マニュアルなら自転車のように無意識に動かせますが、オートマは注意しないと動かせません。だから、怖くて、あまり乗りたくなかったのです。

高齢者が駐車場などで踏み間違えて暴走するのは、私の解釈では、マニュアルで免許を取っているから、オートマを運転すると、ふとした時に混乱するのではと思っています。)

わが家にゴルフが来たのに、私はあまり嬉しくありませんでした。セダンに惚れていたわけではありませんので、私にとってはゴルフと言えども、別のクルマだったのでしょう。

姉妹の片方に恋している男が、他方とお見合いしても嬉しくないのと同じだと思います。だから、私のゴルフへの夢は、まだ夢のままなのです。

追記Ⅲ 2024.7.13 ( スターレットに乗った感想 )

二代目スターレットを運転した最初の印象は、シートがゴルフよりも柔らかく、そして小さいと思ったことです。感覚的には前後方向が数センチ短く感じました。シートが小さくなったのは、やはり値段なりか、と思いました。

バンのような形をしていても、さすが乗用車。サスペンションはバンよりもふんわり感があり、感動しました。

今でいう550㏄(軽自動車)用みたいなボディに、1300㏄のエンジンを積んだようなスターレットは、一人で乗るとキビキビとよく走りました。しかし、3人ぐらいになると、遅くはないけれど、とたんに普通の走りになりました。1300㏄の限界なのでしょう。

ロックトゥロック3.1回転の、切れの良いハンドルは好きでしたが、パワーステアリングでは無いので、停車中は大変重く、逆に、高速道路では軽すぎて怖かった覚えあります。

とは言え、総合的に見て、セルフイメージに近いクルマだったと思います。一人旅、二人旅ぐらいなら、スポーティで良い選択でした。


(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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