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#ネタバレ 映画「イニシエーション・ラブ」

「イニシエーション・ラブ」
2015年作品
恋愛も、バブルはいつか爆ぜる
2016/9/9 7:50 by さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

元AKB48・伝説のトップアイドルだった前田敦子さんが、そのブラックホールな個性を生かして登場します。そして韓国映画に出てきそうな正統派、水も滴る美男子の松田 翔太さんも。

そんな二人が彼の転勤で遠距離恋愛するラブストーリー。

当然に!?、彼は転勤先でOLさんに誘惑され社内恋愛へと相成ります。

「それにしても、映画の前半とは違い、後半の彼は、別人みたいに垢抜けたな!」などと思っていたら、本当に別人。

ラスト5分に爆ぜる「世の不条理、人の弱さ、男の落胆、女の嘘、行ったこともない街、過ぎ去った栄光」には、鳥肌と目まいがするほどのショックがありました。

〔「世の不条理、人の弱さ、男の落胆、女の嘘、行ったこともない街、過ぎ去った栄光」。この文句は、「公益財団法人 日本文学振興会」が、2016.7.20朝日新聞(朝)に全面広告したものから、抜粋してお借りしました。〕

転勤先で新しい彼女から蛇のように誘惑されても、すぐに郷里の彼女と別れられず、ずるずると二股をかけていた彼。

反対に、いかにも純情そうだった郷里の彼女は、自分から積極的に誘惑し、すぐに新しい男を作り、確信的に二股をかけていたのです。でも結局全部ばれてしまう。恋愛バブルが爆ぜた後にはきっと誰も幸せにならない。

私にはあんな四角関係の経験はありませんが、映画の舞台になっていたバブルな(高度成長)時代には、青春の甘酸っぱい思い出が点描のように残っていますから、古傷が疼く映画でした。

★★★★

追記Ⅱ ( いつから ) 
2016/9/9 8:18 by さくらんぼ

>…しかし、いかにも純情そうだった郷里の彼女は自分から積極的に誘惑し、すぐ新しい男を作り、確信的に二股をかけていたのです。でも結局全部ばれてしまう。恋愛バブルが爆ぜた後にはきっと誰も幸せにならない。

筆の勢いで「すぐに新しい男を作り、…」と書いてしまいましたが、正確にはいつからだったのでしょう。他人事だから(というか映画だから)どうでもいいんですが、もう一度観てみたいものです。

追記Ⅲ ( 「スターレットS」 ) 
2019/3/3 11:47 by さくらんぼ

おじさんにとっては懐かしい映画「イニシエーション・ラブ」にも、スターレットが出てきます。ヘッドライトが四角いですが、このクルマの丸ライトバージョンには、私にとっても思い出が…。

青春の思い出、「初代ゴルフ」と「二代目スターレット」|sakuranboのパレット (note.com)

「トヨタが復活させるべきはスープラではなくスターレットSといえる理由」( 「ダイヤモンドオンライン」 2019/3/3(日) 6:00配信 )



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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