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「捨てる経営」ができないと儲かる会社にならない。

 経営には、「攻める経営」と「守る経営」と「捨てる経営」の3つがあり、経営環境や会社の体力に即して3つをバランスよくやらねばならない。
 将来性のある商品はどんどん攻める。ほどほどの商品は守る。しかし、利益率が低下している商品は、たとえ売上が大きくても、早めに捨て去らねばならない。佐藤肇著「佐藤式先読み経営」(日本経営合理化協会刊より)

 自分では「攻め」と「守り」は使っていましたが、その2つの視点と同格で「捨てる」は使っていませんでした。
 捨てるというのは必要だとわかっていても、なかなか難しいです。それまでの時間の集積(伝統・文化、評判・ブランド、知識、考え方、意識、プライド、成果物等)を捨てることになるからです。

 ですが、捨てることの決断を遅れたばかりに、しなかったために会社全体が傾いて最悪の時期を迎えることが少なくないのも事実です。

 捨てる。その必要性を少なくとも「頭では」経営者に理解してもらうために、我々会計人はその捨てるもの(事業、商品等)の損益構造を可視化して、現在の社会のトレンドを理解して、経営者に説明していく必要がありますね。

 「心で」捨てることの必要性を経営者に理解してもらうのは、我々会計人では無理です。我々ができるのは淡々と客観的な事実に基づいた資料で経営者に説明し、やがて経営者が「そういえば会計士の先生も同じことを何回か言っていたな。やはりそうなんだろうな」と感じて頂ける時を待つことと考えています。





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