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逃げぐせと存在価値。

ドラマですとここから盛り返すと思うのですが、この状態がお店を辞めるまで続きます。

スタイリストになっても、根本のプライドを捨てきれずにいて、あまり成長出来ていなかったのです。そしてそのプライドは、自分の存在を認められたいという歪んだ感情に変化し、美容師以外の事で自分をアピールする様になっていきます。

写真との出会い

それは「写真」でした。

尊敬していた先輩や、カメラマンの仕事をしていたお客様の影響もあって、始めたカメラをきっかけに大きく美容師人生は動き出します。

ある写真コンテストの応募をきっかけになんと写真集を出版させていただく事になりました。

「近所旅行」というタイトルの写真集。ググるとまだ出てきます。100円とかになっていますが。

出版料の半分を出版社がもち、後の半分は自分で出しました。車が買える値段です。狂ってましたね、借金もしました。でも、そんな事をしてでもやる意味がありました。

自分の「存在価値」を買ったのです。

美容師の仕事よりも、認められている気がした写真を撮る事の方にどんどんのめり込みました。

写真展も何度か開催し、人も集まるようになり、この頃からある思いが生まれます。

写真の方が美容師より向いているじゃないか?

そう思った半年後には美容師を辞めていました。

この時25歳。

目の前にある壁から逃げ、他の道を探す。これは良い事なのか、悪い事なのか。多くの人は立ち向かって変えていく壁を、自分は別の道を見つけて歩いていく。モヤモヤしながらの方向転換。

ただ確実に言えるのは、あのままの状態で続けていたら見栄っ張りの、薄っぺらい人生だったという事。逃げた先にも道は続き、どこかで同じような、もしくはそれ以上の壁とぶつかる様に出来ていて、必ず立ち向かう時が訪れます。

最初の出来ない事から逃げたとしても、2度目、3度目の壁が現れた時に、もう1度挑戦してもいいと思う。

逃げる事は「悪」ではない。

今の自分が証明しています。それに全てダメだったわけではなく、1度目の美容師時代のデザインする思考は今もベースとなっているし、その時に担当させて頂いたお客様の中には今でも来てくれている方もいます。あの時のどうしようもなかった自分を信じて支えてくれた方々には頭が上がりません。それは自分のお客様だけではなく、お店に来てくれていて、辞める時も応援してくれた皆さんも。

写真家を目指します!

なんて、かっこいい事言って、実際は逃げたったと知ったら殴られそうです。

むしろ殴って下さい。。すみません。。

美容師を辞めた次のステージは群馬県に。。


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