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「知識」で子供の想像性がダメになる?

先月開催しました、

子育てママ向けの
アート思考とデザイン思考の講座

嬉しいご感想を沢山いただきました。

その中で、

講座を受けて、新しい発見を得るとともに

新しい疑問が湧いてくるママさんも!

こうして思考を深めていけるのは素晴らしいことですね。

ということで、講座を受けてくださった方の下記の疑問をもとに今回は記事を書いていきます。

かなり久しぶりの学びの時間、凄く楽しかったです! ひとつ学ぶと色々疑問がでてきますね^_^
印象に残ったこと、で書きましたが、親の現実的な受け答えは子どものアート思考をつぶしてしまうことになりませんか?
例えば、満月を見てこどもが月にうさぎはいるの?と聞いてきた時。
5 歳ですからうさぎ見えるかなぁとかかぐや姫いるかなぁと想像力をふくらませるほうが 楽しい気もしますが、一方月は太陽の光を受けて光っていてね...と科学的説明をしてみたり。悩みますね。


うーん。

本当に悩みますよね。

確かに「知らないからこそ」出てくる飛び抜けた発想というものはあるのです。

知らない=固定概念がない

だからこそ大人は知識のない(固定概念のない)子供の発想の豊かさに驚かされます。

「その道具そんな使い方しちゃうのね!驚」
「その色の組み合わせは斬新!驚」etc.

一方で、

私が子供向けアートスクールを経営していて感じるのは、

「子供って案外想像力がない」

ということ。

あれ、はじめに言ってたことと矛盾している?

と、思うかもしれませんが、

実は想像力や発想力にも

固定概念がないからできるもの

知識があるからこそできるもの

の二種類があるのです。

個人差はありますが、何もないところから想像できるお子さんはそんなに多くはないのが実感としてあります。

私の経営するアートルームルミエールは、好きなものや興味のあることを突き詰めて創作していくタイプのスクールなのですが、

手放しで、
さぁ!どうぞ!好きなものをつくってね!

で、突然作れる子は少ないです。

少しずつ、
その子の好きなもの、自分でも気がついていなかった興味をアトリエスタの力で引き出していき、適度に技術や知識を提供し、深い創作体験ができるように個別にアシストしています。

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発達に応じた無理のない知識はつけても良い


個人的にはその子が理解できるようになり、
興味が深まるタイミングになったら知識をつけるべきだと思っています。

大人になるにつれて知識が増えていくのは自然な事で、知的好奇心があればあるほど知識は増えていきます。

アート思考で大事な部分は、

自分なりの考えや解釈をすること。

得た知識をどう使っていくか?どう組み合わせていくか?

その知識を踏まえて、何が想像できるか?

そちらのほうが重要かなと思っています。

ですので、「知識」は一概に子供の想像性をダメにするものではなく、知識と想像をうまくコントロールする事が大切です。

まさに、デザイン思考、右脳と左脳のバランスと同じですね。

そして、

もし私の娘が月のウサギの話のような事を聞いてきたら、4つの視点で話をします。(※子供の疑問に親が答えるというより対話するイメージです。)

1.子供の視点
子供自身がどうおもうか?どう感じるか?

2.私の視点
私はこう思う。もしくはこう思ってた。
こうだったら素敵…、子供の視点へのコメントなど。

3.他人の視点
ウサギの話であれば、昔の人はこんな風なお話を作って月のウサギを信じていた…など。

4.事実
科学的に証明されている事実など。

あらゆる角度から見ることによって答えは1つではないこと、科学的な事実があったとしても自分なりの考えを持っていて良いんだと思えます。

ぜひ、お子さんの知的好奇心を満たしながら
アート思考、デザイン思考を子育てに取り入れてみてくださいね♪

おしらせ

5月に開催した子育てママ向けのアート思考とデザイン思考の講座、ご好評につき第2弾が10月に予定されています。
ぜひご興味のある方はご参加ください♪

それとは別に、
不定期で無料の勉強会を開催しています。子育て中の方や、教育関係の方でしたらどなたでもご参加いただけます^^



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