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写真とエッセイ付き自由律
妄想文学の鬼才とお笑いコンビ「ピース」の奇才が詠む話題の自由律俳句集。「紫陽花どころじゃない腹痛」「自分が注文した料理が余っている」など、センチメンタル過剰で自意識異常なワールド。
自由律がどんなもんかと思って借りたのだけど又吉のエッセイが良かった。又吉直樹は芥川賞作家だからなのか、お笑いタレントだからなのか、エッセイが上手いと感じた。自由律はエッセイのタイトルのようなものなのかと思った(実際にエッセイのタイトルにもなっていた)。エッセイと写真は面白かったが自由律はそれほどでもなかった。
又吉の自由律のほうが分かりやすいのは又吉という人物から想像出来る一人称自由律なんだと思った。せきしろの方は即物的である(俳句的?)。またせきしろは死の観念が感じられるような自意識過剰さ。それで即物的なのだ。又吉は叙情的(センチメンタル)だった。
自由律についてはただのつぶやき(ツイッター)的なものなのかいまいち面白さが理解出来ないでいる。これは二冊目だったのだ。その前の『カキフライが無いなら来なかった』の方が好評だったみたいだから、そっちも読んでみるか?
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