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台風一過修羅の空

写真に困ったときはとりあえず雲を撮る。大雨の後の快晴とは行かないが晴れだった。そういえば一昨日は雲のことを書いたら、古典(和歌)の雲の本が出ていた。

午後から映画を観に行く。ギリギリの時間に行ったので図書館はなし。3日ぶりぐらいに出歩くと体力の低下をまざまざと知るな。昨日は腹筋を20回やったのだが、前は軽く出来たのに、やっと出来たと思ったらそのまま寝入ってしまった。

読書。ク・ビョンモ『破果』はもう少しで読み終わる。老女の殺し屋のハードボイルドだが、けっこう文学的ななのは老いを扱っているからか。「破果」というのは熟れた桃を食べたかったのだが、まだ食べるのは早いと冷蔵庫に入れて置いたら忘れて腐っていたという描写からだろうな。それを自身の姿と重ねている。

宮沢賢治『春と修羅第2集』。賢治の心情詩集。賢治は「心象スケッチ」と呼んだのだが。ETV「こころの時代」によると賢治の宗教的観念の現れだと云う。

こころの時代 宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる(2)「春」と「修羅」のはざまで https://plus.nhk.jp/watch/st/e1_2023052829255

NHK

夜は朝ドラ『らんまん』を観た。なかなか題名が出てこなかった。「まんてん」と間違ってしまうんだよな。万太郎という主人公の名前からだと思うが。恋を忘れてしまった。出会わないし。もう恋する年齢でもないが。そう言えば『破果』に「守るものがない」から殺し屋になれるというセリフがあって、殺し屋になるほどの勇気もなかった。

映画『怪物』で廃車されている市電が出てくるのだが、それが宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』みたいだった。『怪物』という題も「修羅」ということなんだよな。そうだ「修羅」の映画だったのだ。

「修羅」的な世界を求めているのかWOWOWでボクシングを観た。ヘビー級で中国人ボクサーが勝ったのだ。日本じゃ全然ニュースにならなかったが。今はヘビー級と言ってもいろいろあるから、一番というのではないのだが(WBOという団体の暫定チャンピオン)。でも相手は相手はジョー・ジョイスは弱い相手ではなかったのだ。チャイニーズ・パワーと言っていたのは笑ってしまったが。

今日の一句。

台風一過修羅の空

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