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老梅を散らす時雨や翁死す

雨の日に写真を撮った後にジーンズのポケットに入れようとした時に偶然撮れた写真のようだ。狙って撮るより上手いじゃないか?昨日は寒の戻りだったのか朝から雨。アカデミー賞授賞式を漠然と見ながらネットしていたら大江健三郎の訃報。ちょっと驚いた。もうそれほど小説を読んでないのに、でも大江健三郎の文学が私の文学観を育んでくれたのだ。今朝の一句。

老梅を散らす時雨や翁死す

読書は、そんな大江健三郎『燃えあがる緑の木』を電子書籍で購入していたと少し読む。本棚から岩波新書『新しい文学のために』を取り出し少し読む。

電子書籍を読む前に図書館本の返却期限が過ぎていた本を優先して読んだ。『 ねむらない樹 vol.9 特集=詩歌のモダニズム』。

『源氏物語』「横笛」まで。丸谷才一『輝く日の宮』を200p.まで。『源氏物語』の2帖目に失われた光源氏が藤壺と最初のセックスが描かれているという説があるそうなのだが、これはそれを巡る現代小説。なかなか『源氏物語』のことが出て来ないのだ。芭蕉『奥の細道』で誤魔化されたり。丸屋才一の文章は旧仮名遣いだった。慣れれば違和感なく読めるが、むしろ会話が多いので読みやすい。『源氏物語』のように地の文の中に会話があるのでもないから。そういえば大江健三郎の文体は読みにくいと言うが物語はパターン化されているので一冊読んで馴れるとそうでもない。むしろ文学の引用があったりして刺激的な読書だった。

『黒衣の短歌史』はあと少しで読み終わる。

『武満徹:鳥は星形の庭に降りる/3つの映画音楽/精霊の庭/ソリチュード・ソノール 他 』を聴く。 https://music.amazon.co.jp/albums/B004FG57JY?ref=dm_sh_c432-6cba-1769-6aef-4d27d

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