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季語からはマスク外して無季となる

寒くてやる気が出ない。ホットカーペットが温もり。なんとか起きてパソコンを打つ。洗濯物を干した。今日は天気もいいようだ。印鑑が来ないので銀行に行けてないのだった。雪とか降ったから郵便物も遅れていたのか?

昨日は昼に映画を観て、その帰り図書館に寄った。『天沢退二郎詩集』を借りてきたのだ。散文詩なのか。難しそうだ。

バタイユ『青空』の翻訳者なんで読んだことあった。フランス象徴詩からの流れかな。

『新潮 2022年 2月号』もいっしょに借りてきた。文芸誌はしばらく『新潮』を読んでみようかと思う。

『ひきこもり図書館 部屋から出られない人のための12の物語』頭木弘樹(編集)。一応読了。感想を書こうと思ったら躓いた。ポー『赤い死の仮面』が入っているのだが、読んだと思って検索したけど出て来ない。タイトルが違っていたのだ。『赤死病の仮面』。ポーの全集で読んだのだった。

大したことを書いていなかった。同時期に読んだカミュ『ペスト』と重ね合わせていたのだ。この国の感染症対策というのはなんなんだろうねと思ってしまって。結局何もしないことが一番ということになったのではないか?1月は過去最高の死者数だと言うが、そんな現実が幻に見える。

そんなことを思ったのも頭木弘樹(編集)『ひきこもり図書館』でポー『赤い死の仮面』を読んだからで、最初に読んだのはパンデミックと言われた初期の頃で、その頃にカミュ『ペスト』が100分で紹介されたりベストセラーになったりしたのだが、あまり教訓を得てなかった。

教訓は得ていたのか?政府のやることはいい加減だと知ったのかもしれない。その間を振り返ってみると、クルーズ船から感染者を出すなと盛んに煽って、イタリアで感染爆発があり(感謝祭か仮面の祭りの影響だった)、ヨーロッパを席巻しアメリカで感染爆発。そのころは中国の武漢がからの流出だったとかでお互いに戦犯探し。

マスク騒動があり、ワクチン騒動があり、芸能人にも感染者が広がり死者も出たりしたのだが、あいかわらず満員電車で通勤をし、危機だと都庁が赤く輝いたり、それでもオリンピックが行われて、相変わらず感染は止まらず、経済が停滞するから旅行に行けとか、ワクチンを打ちましょうとか。

いい加減にうんざりしないのか。そして、とうとうマスクを外しましょうだ。まったくブラック・ジョークもいいところだと思わないのだろか?それで何するということもないのだけれどル・クレジオ『隔離の島』を読む気になった。最初のプロローグから泣けてくる。

「ここでは金持ちの楽園は終わり、貧乏人の地獄がはじまる」と言っていたアリス叔母さんの思い出に。

ル・クレジオ(訳)中地義和『隔離の島』

洗濯物を干していい天気だ、と今日もなんとなくやり過ごす。今日の一句。

季語からはマスク外して無季となる

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