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ライラック杯短歌


ヤドカリ短歌

GucciGucciとうるさいな Gucci言う、グッチ裕三に愚痴ゆうぞ!

音韻的に修正しました。写真の短歌と少し変えました。

「ライラック杯」短歌でやりたかったことがあり、それは無謀にも『源氏物語』和歌からの本歌取り短歌。これは『源氏物語』の世界を現代短歌に変えていく現代を詠む試み。

唐衣また唐衣唐衣かへすがへすも唐衣なる 光源氏

『源氏物語 行幸』

この和歌は光源氏が末摘花の「唐衣(からごろも)」好きに辟易している歌で「唐衣」に光源氏がうんざりしている歌。「唐衣」は中国の衣服なのですが、それが古臭い感じ。もう舶来品を有難がる時代は過ぎたのにという感じですか?だから、現在に置き換え、バブル時代のブランドもの好きにしてみました。狂歌仕立てで。


ヤドカリ短歌

昼顔の海風強く柱なく砂地這う草露の世に咲く

『源氏物語 御法』で紫の上が亡くなる直前に詠んだ歌とそれに和歌を唱した明石中宮(紫の上は育ての親)の歌を本歌として。

置くと見るぞはかなきともすれば風に乱るる萩の上露(うわつゆ)  紫上
(返歌)
秋風にしばし止まらぬ露の世を誰か草葉の上とのみ見む  明石中宮

『源氏物語 御法』

「昼顔」という昼メロ・ドラマの感じですかね。それと「朝顔」「夕顔」が登場して「昼顔」が登場しないんで登場したらのイメージで。



高層のビルの隙間の雲の夢 魂(たま)を訪ねるニンゲンモドキ

紫の上が亡くなり、心ここにあらずの光源氏の最後の歌

大空をかよふ幻(まぼろし)夢にだに見えこぬ魂(たま)の行方たづねよ  光源氏

『源氏物語 幻』

を本歌として、返歌的に詠みました。



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