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年末の句跨りからくり時計

昨日は映画を見て伊勢佐木町でぶらぶら。これは伊勢佐木町のからくり時計なのだが。いろいろな職人の人形が中に組み込まれていた。あまり注目されないが。

映画は(足立正生 特集)『赤軍-PFLP・世界戦争宣言』を観た。年末なのにけっこう客は入っていた。

読書。佐多稲子『夏の栞―中野重治をおくる―』。中野重治の死去を回想したエッセイ。エッセイ的私小説。臨終の緊迫した様子から、中野重治が佐多稲子を小説家に導いてくれたなれそめ。そうだ、最初は随筆(エッセイ)を書いていていたのだが、それを小説に拡げてみなさいと言ったのが中野重治で、小説家としての恩人であるという、そのスタイルのメタフィクション的と言えば言えるのかもしれない。過去の回想がエッセイよりは私小説になっていて、「驢馬」の同人としての若さ溢れる創作青春時代から、戦争の暗い影と共産党、その共産党からの転向、さらに戦後の共産党復帰や再度除名などの経緯を辿りながら同人としての仲間意識や家族的な関係など視点から中野重治を追想している佳作。良書。

 あと餅を買ってきた。それだけで正月気分。今日の一句だな。「うたの日」のお題を間違えるうっかりミス。句跨りというテクニックを使ったのだが、俳句でも出来るかな?

年末の句跨りからくり時計

これでいいのかな?


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