マガジンのカバー画像

映画

370
映画感想
運営しているクリエイター

2023年10月の記事一覧

母のところに帰りたかったのか?

『ソウルに帰る』(2022年/フランス、ドイツ、ベルギー、カンボジア、カタール)監督・脚本:…

やどかり
7か月前
8

白い顔の中の人が怖い感じの映画だった

『マルセル・マルソー沈黙のアート』(2022年/スイス=ドイツ)【監督】マウリッツィウス・ス…

やどかり
7か月前
13

月の光が欠けた闇を照らす社会

『月』(2023年製作/144分/PG12/日本)監督:石井裕也 出演:宮沢りえ、オダギリジョー、…

やどかり
7か月前
7

続編ができそうなエンディングだった

『ザ・クリエーター創造者』(2023年製作/133分/G/アメリカ)監督:ギャレス・エドワーズ …

やどかり
8か月前
4

クィアから見る映画批評

『クィア・シネマ 世界と時間に別の仕方で存在するために』菅野優香 クィアを扱った映画批評…

やどかり
8か月前
6

負け続けても希望は捨てない人々

『プレジデント』(2021年製作/115分/G/デンマーク・ノルウェー・アメリカ・イギリス合作)…

やどかり
8か月前
8

EU新世紀というような映画

『ヨーロッパ新世紀』(2022年製作/127分/G/ルーマニア・フランス・ベルギー合作)監督:クリスティアン・ムンジウ 出演マリン・グリゴーレ、エディット・スターテ、マクリーナ・バルラデアヌ 「ヨーロッパ新世紀」というタイトルから『ドイツ零年』を連想したが、ネオリアリズモ系譜を引く映画かなとも思う。今起きている状況をリアルタイムに映画化した社会派映画。EUという共同幻想が崩れてナショナリズムに走る住民たち。 パン工場の移民労働者を巡っての地域住民との軋轢。いまどこの国にも

ダリの「華麗なるギャッツビー」

『ウェルカム トゥ ダリ』(2022年/イギリス)監督:メアリー・ハロン 出演:ベン・キングズレ…

やどかり
8か月前
9

ペ・ドゥナの凛々しい刑事役

『明日の少女』(2022年/韓国)【監督】チョン・ジュリ 【キャスト】キム・シウン,ペ・ドゥ…

やどかり
8か月前
12

実話だが、それ以上に映画の作りが上手い

『キリング・オブ・ケネス・チェンバレン』(2019年/アメリカ/83分)【監督】デビッド・ミデ…

やどかり
8か月前
12

日本も見習ったほうがいい

『燃えあがる女性記者たち』(2021年/インド)監督・撮影・製作:リントゥ・トーマス、スシュミ…

やどかり
8か月前
15

ゴダール好きは映画館でみよう

『ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)』(2022年製作/105分/PG12/…

やどかり
8か月前
8

依存症女の末路(ベルリンの酒場放浪記)

『アル中⼥の肖像』(1979 年/西ドイツ/108分)監督・脚本・撮影・美術・ナレーション:ウル…

やどかり
8か月前
9

ファスビンダーはファスビンダーが監督じゃなければ

『天使の影』(1976年/スイス)監督:ダニエル・シュミット 脚本:ダニエル・シュミット、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー 出演:イングリット・カーフェン、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー、クラウ ス・レーヴィッチュ、アードリアン・ホーヴェン 当時のドイツの荒廃した様子は、川辺りに娼婦がたむろして客を待つ。ユダヤ人の元締めはナチス時代と逆転しているのだろうか?同性愛の男がリンチされ、クラブは退廃的な雰囲気。娼婦のヒモ男をファスビンダーが演じていた。どうしようもない屑