【創作/詩歌】10月と11月の詩歌など
隔月くらいで上げるのが丁度いい気がしたので。
来年のどこかで作品集を発行する予定のため、それまでの限定公開かもしれない。
普段はTwitter(@Aoya_Nakizaka)で短歌やら絵やらを放り投げている。気になった方はそちらをチェックしてみてほしい。
8月~10月初週の詩歌まとめはココ。
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詩
恋ごころが首すじを通って頭の後ろから空中へ霧散していく
酸素と二酸化炭素とチッ素とさまざまのものに紛れてあなたの肺に届く
そうしてあなたの呼吸になる
起き抜けのひと息になる
ぬるい背中越しにそんな妄想をする
靴下が喧嘩をしたら
右足はさめざめと泣いて
左足は怒って何処かへ行ってしまう
そうして帰ってこられなくなった左足が
仲直りしたくなったらひょっこり洗濯機の裏から顔を出すのだろうね
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短歌
旅客機とアルタイルとがぶつかって欠けた光が窓際に立つ
首筋にひやと冷たい手を当てる貴女のいたずらのような朝
耳朶の痛みで正気に返るほど安い狂気に酔う春の夜
偽物の月に焦がれて筆を執る ぼくら偽物アストロノート
あとが無い きみの左手つかまえて 土を均せば、まだ夜のうち
石英の反射によく似た透明な視線が掠めた肩先に月
靴紐が切れてしまえば踏み出した貴方を置いて列車は去るのに
6弦と500文字とじゃ底冷えは止まぬとしても、それだけなので
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長い文章はさっぱりな二ヶ月だったように思う。
詩歌ではないけれど、音楽布教記事もまた書きたいね。
読んでくれてありがとう。
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