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【創作/詩歌】12月と1月の詩歌など

隔月恒例詩歌まとめ記事。

今年五月の文学フリマ東京で作品集を発行する予定のため、それまでの限定公開かもしれない。
普段はTwitter(@Aoya_Nakizaka)で短歌やら絵やらを放り投げている。気になった方はそちらをチェックしてみてほしい。

昨年10月~11月の詩歌まとめはココ
蔵出しもどうぞよろしく。
今回ギリギリ11月に書いた作品も混ざっているが、普通に前回記事に入れ忘れたものなので許してほしい。


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吹く風

衝動は正中線を穿いてやって来る
口をゆすぐのだって惜しい今へ
未来から言葉を待っている

腹を開けて
胸骨を見せて
首筋から顎へ抜ければ
しめった唇を川風のように急かす

魂のありかまで一呼吸に
ただ私の言葉を待っている


土にもならない

形容ばかりで実がない
暮れぬ夕陽が恋しくて

縋るばかりか描いてまで
朝、日が昇りゃ何になろ

眉間を痛めて産んだとて
満たされぬなら何になろ


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短歌


不愉快を煮詰めたジャムを舐めながら カーテン揺らせ花散らせ雨


書くことは毒と苦と楽、独白と、孤独をくるみ託した祈り


窓曇る熱に混じった息ふたつ 酒の鏡に浸せ寒月


花落ちる今際の際の薄暮も思い出すのは貴方だけなら


銀の糸を空に渡して布を編み 朝にはみんな露と解ける


指先に淡い灯ともせカプチーノ 縺れる舌が夜を分かつまで


底に落つ赤い星の火見届けて 窓を閉じれば灰の残り香


愛情は人のかたちをしていない 破れた覆い、偽の神様


丸いものを丸と言えない心だけ愛せよ歩け夜の吊り橋


たずねても在処は遠く月の裏 幸せですか、音が死ぬ国


吐く息とのぼる煙と白いのはどちらか知れぬ黒い寒夜で


枯れた頬撫でれば遠く離れゆくあなた第三宇宙速度で


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都々逸



目蓋が落ちてもまだおぼえてる 貴女のことだけすずなりに


涼しい顔して「ささいなことよ」と言うから忘れて? 嘘、冗談(ホンネ)


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怒涛の短歌ラッシュ。毎日書くとかは無理だったが。
おそらく過去一数を書いた二ヶ月だった。

1月の半ば頃に詩が書けねえ詩が書けねえと嘆いていたけれど、一応はどうにかなったらしい。
気落ちしている時ほど書けるものだから、書けたからといって良いことというわけでもないのだけど。

Skebさんでテキストのリクエストを受け付けているので、ご縁があれば是非ご依頼ください。
https://skeb.jp/@Aoya_Nakizaka

読んでくれてありがとう。


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