モノを売ることについて

名古屋の広告会社の代表です。教科書には載っていない販促・広告の本当のことを書いていきま…

モノを売ることについて

名古屋の広告会社の代表です。教科書には載っていない販促・広告の本当のことを書いていきます。皆さまのビジネスのヒントになれば嬉しいです。

記事一覧

売ろうとするのをやめた途端に、営業がうまくいきだした話

商品を売るということについて今でも忘れられない、わたしの転機となった話をします。新卒として広告業界で営業をはじめたときです。 「お前はとりあえず飛び込みで、思い…

優秀な広告マンになるなら、戦略を勉強してはいけない理由

広告業界には優秀な広告マンがたくさんいます。彼らは、体育会系のタフな人間が多いと感じます。しかし、彼らは決して広告の知見やノウハウに長けているわけではありません…

簡単に集客できる方法とは?

打ち合わせをしていると、必ず聞かれることがあります。 それは「簡単に成果のあがる集客方法はないか」ということ。 コスパがよくて、簡単にお客さんが獲得できる。そん…

ダブルチーズバーガーを売るには、どうすればよい?

マクドナルドには古より伝わる裏技があります。 それは、ダブルチーズバーガーを1つ買うよりも、チーズバーガーを2つ購入した方が安くすむというものです。 現状確認して…

商品が売れない時にどうすればよいか

商品を買っていただくことは、とてもむずかしいことです。 私はお店の売り場で、行き交う買い物客の動向を観察することが日課です。 お客様が商品を吟味する様子を見て…

インスタ映えってどうなった?

「輝いているものがすべて金とは限らない」 そんなドイツのことわざをご存知でしょうか。 このことわざは、見た目ばかりでなく、物事の良し悪しは中身を見なければいけな…

商品を高く売るには、どうすればよい?

お客様とこんな話になりました。 「どうすれば自社のサービスや商品を高価格で販売できるのか」ということです。 安売りは、かならず行き詰まるスモールビジネスは、安売…

クライアントは、なぜクリエイティブに興味がないのか

先日、知人とこんな話になりました。 「なぜクライアントの多くは、広告クリエイティブに関心がないのか」 クリエイティブは売上にならない企画・デザイン・編集・コピー…

売れないセルフ脱毛サロンが売上3倍にした、たった一つの工夫とは?

先日、お客様とこんな話になりました。 「資本が小さい中小企業は、大企業とどう戦っても、どうしても力負けしてしまう。その中で勝つためにどうすれば良いのか。」という…

なぜ、そのおにぎりは高くても売れるのか

先日、こんな光景を見つけました。 左と右でおにぎりの売れ行きが、まったく違います。 これ、売れている(左半分)ほうが数十円高く、右半分は割引シールが貼ってありな…

売れる店と売れない店のちがい

先日、お客様とこんな話になりました。 「同じチェーンの同じ設備、同じような立地でも、店舗によって売上は大きく差がでる。この数字の差って正体はなんなのだろう?」と…

新規とリピート、どちらを狙えばいいの?

お客さまから、こんな質問をいただくことがあります。 「新規のお客様をねらって広告をうつべきか、あるいは既存客のリピートをねらった施策をすべきか、どちらにコストを…

ブランディングに効果がないのはなぜか?

お客さまから、こんな質問をいただくことがあります。 「ブランドの必要性は理解しているし、思いつく限り実践もしている。 しかし効果が見られない。どうすればよい?」…

どこまで営業トークすればよい?

お客さまから、こんな質問をいただくことがあります。 「お店に来てもらったお客様にどこまで営業トークするべき? どこまでプッシュしていいのかわからない」というもの…

SNSは売上に結びつくのか?

お客さまから、こんな質問をいただくことがあります。 「とりあえずSNSを始めてみたものの、あまり売上にむすびつかない。 このまま継続していくべきか迷っている」という…

商品名で売上はかわる?

お客さまから、こんな質問をいただくことがあります。 商品名って売上に関係する?きちんと時間をかけて考える必要ある?というものです。 商品名を変えただけで売れるよ…

売ろうとするのをやめた途端に、営業がうまくいきだした話

商品を売るということについて今でも忘れられない、わたしの転機となった話をします。新卒として広告業界で営業をはじめたときです。 「お前はとりあえず飛び込みで、思いつくところ全て回ってこい。」入社した会社で、出社初日に言われた言葉がこれでした。 名刺の渡し方も社会マナーも分かっていなかった私に、よくこんなこと言えたもんだ、と思いますが、当時はそんな時代でした。とりあえずやってこい。とりあえず失敗してこい。そして自分で学んでいけ。というのが常識でした。 しかし、何も知らなかっ

優秀な広告マンになるなら、戦略を勉強してはいけない理由

広告業界には優秀な広告マンがたくさんいます。彼らは、体育会系のタフな人間が多いと感じます。しかし、彼らは決して広告の知見やノウハウに長けているわけではありません。ですが、顧客から信頼されます。そして何億、何十億という契約をガンガン成立させます。 彼らはなぜ広告の知見に長けているわけではないのに、広告を売ることができるのでしょうか。なぜ顧客から信頼されているのでしょうか。 ノウハウコレクターといわれる人たち私は時折、「広告マンになりたい」「広告業界で頑張りたい」と息巻く若者

簡単に集客できる方法とは?

打ち合わせをしていると、必ず聞かれることがあります。 それは「簡単に成果のあがる集客方法はないか」ということ。 コスパがよくて、簡単にお客さんが獲得できる。そんなうまい話あったら教えてと。 もちろんお客様も冗談でおっしゃっていることです。しかし、本音でもあるんだろうなと思います。 確かに自分が商売をやっていたとしたら、同じことを思うでしょう。 しかし、残念ながら、そのようなうまい話は存在しません。 強いていうなら、チラシやTVCM、屋外広告、WEB広告など、私たちが普

ダブルチーズバーガーを売るには、どうすればよい?

マクドナルドには古より伝わる裏技があります。 それは、ダブルチーズバーガーを1つ買うよりも、チーズバーガーを2つ購入した方が安くすむというものです。 現状確認してみますと、ダブルチーズバーガー430円〜、チーズバーガー200円〜 チーズバーガーを2つ買って、中身を重ねてしまえば、400円で実質ダブルチーズバーガーと同じものを食べられるというものです。 なぜこのようなことが起こるのか私は学生の頃、マクドナルドでバイトしていました。その頃から、このライフハックは語られてい

商品が売れない時にどうすればよいか

商品を買っていただくことは、とてもむずかしいことです。 私はお店の売り場で、行き交う買い物客の動向を観察することが日課です。 お客様が商品を吟味する様子を見ていると、彼らが非常に多彩な視点で商品を検討していることがわかります。 裏面の成分表を熱心に見る人。中身をじっくり観察し、おかしな物が入っていないか確認する人。ブランドや商品名を検索し、レビューをチェックする人。商品をこれでもかとこねくり回し、実に綿密に検討します。 そして商品をじっくり見定めた後、商品カゴに入れ

インスタ映えってどうなった?

「輝いているものがすべて金とは限らない」 そんなドイツのことわざをご存知でしょうか。 このことわざは、見た目ばかりでなく、物事の良し悪しは中身を見なければいけないという意味だそうです。 近年、「この言葉の重要性が増しているな」と思う事が多々あります。 例えば先日、20代のスタッフがこんなことを言っていました。 「インスタ映えは嘘くさい。インスタ映えするキラキラしたお店は、見た目が派手なだけで味はイマイチ。騙されるとがっかりするので、地味だとしても、きちんと美味しいものを

商品を高く売るには、どうすればよい?

お客様とこんな話になりました。 「どうすれば自社のサービスや商品を高価格で販売できるのか」ということです。 安売りは、かならず行き詰まるスモールビジネスは、安売りを脱却しなくてはいけません。 なぜなら経済史において、安売り事業は必ず停滞を迎えるからです。 【人脈と薄利多売】 私の知人に、とても顔が広い経営者Aさんがいました。Aさんは、非常に豪胆でパワフルな人物です。その顔の広さで仕事をかき集め、社内の人間に丸投げしていました。側から見ていると、営業せずとも仕事には困らない

クライアントは、なぜクリエイティブに興味がないのか

先日、知人とこんな話になりました。 「なぜクライアントの多くは、広告クリエイティブに関心がないのか」 クリエイティブは売上にならない企画・デザイン・編集・コピーが優れているからといって、その広告で紹介した商品が必ず売れるわけではありません。商品の売上は、消費者のニーズや販売力や営業力が大きく影響します。 広告の役割は「世の中に商品・サービスの存在や価値を伝えること」です。クライアントにとっては、言いたいことが消費者に伝わるかどうかが大事で、そこに「いかにコピーがうまいこと

売れないセルフ脱毛サロンが売上3倍にした、たった一つの工夫とは?

先日、お客様とこんな話になりました。 「資本が小さい中小企業は、大企業とどう戦っても、どうしても力負けしてしまう。その中で勝つためにどうすれば良いのか。」というものです。 弱肉強食のビジネス界確かに大手の予算は桁がちがいます。以前、大型ショッピングモールの販促を担当していたのですが、初めて予算表を見せてもらった時、衝撃を受けました。それまで自分が扱ってきた額とは、ゼロが二つくらい違ったのです。これはスモールビジネスにとってはボリュームの勝負はできないな、と感じたことを覚え

なぜ、そのおにぎりは高くても売れるのか

先日、こんな光景を見つけました。 左と右でおにぎりの売れ行きが、まったく違います。 これ、売れている(左半分)ほうが数十円高く、右半分は割引シールが貼ってありながら、大量に売れ残っています。 会社帰りのサラリーマンが行き交う夕方のスーパーの一角なのですが、ここまで極端に違いが出ているのは珍しかったので、思わず撮影しました。 これは、パッケージがおいしそうだから?有名なブランドだから?いったいどんな理由から、この売上の違いが生まれるのか、気になりました。 ちなみに売れて

売れる店と売れない店のちがい

先日、お客様とこんな話になりました。 「同じチェーンの同じ設備、同じような立地でも、店舗によって売上は大きく差がでる。この数字の差って正体はなんなのだろう?」というものです。 売れている店は雰囲気が明るい?これについて、私の経験した事例をもとに考察してみます。 取り上げるのは、新品自転車を販売する大型チェーンのクライアント様です。地域内に数十店舗を構える中堅ブランドです。 そして、その店舗の中にも、明確に売上のよいお店・わるいお店が存在しました。 とある依頼を受け、

新規とリピート、どちらを狙えばいいの?

お客さまから、こんな質問をいただくことがあります。 「新規のお客様をねらって広告をうつべきか、あるいは既存客のリピートをねらった施策をすべきか、どちらにコストを集中すべきかわからない」というものです。 二軸を両立させるのが基本当然の話ですが、予算を多く使えるマスブランドは、新規客と既存客の両方へ向け、二軸のマーケティング施策をおこないます。 たとえばケンタッキーは、新規客と既存客の両方へ訴求する「2層戦略」を実践して業績をあげました。 新規客へお買い得な「500円ラン

ブランディングに効果がないのはなぜか?

お客さまから、こんな質問をいただくことがあります。 「ブランドの必要性は理解しているし、思いつく限り実践もしている。 しかし効果が見られない。どうすればよい?」というものです。 ブランディングで売上があがらないのはなぜかブランディングが必要だと思い立った後、多くの企業はこう動きます。 まず、うちのブランドの何が武器になるかを考え、それをお客様に伝えるために、コンセプトをたてて、ロゴをつくって、広告やHPのデザインを一貫させる。ブランディングが得意なデザイン会社と協力して

どこまで営業トークすればよい?

お客さまから、こんな質問をいただくことがあります。 「お店に来てもらったお客様にどこまで営業トークするべき? どこまでプッシュしていいのかわからない」というものです。 100人中の一人に当たるための営業郵便局なんかへ行くと、窓口のスタッフさんがカレーやお菓子の案内をしてくることありませんか?また道を歩いていると、住宅会社の営業さんが声をかけてくることありませんか? これらは100人に一人くらいの割合で話にのってくれる人がいるからです。その一人にあたるために、100人に片

SNSは売上に結びつくのか?

お客さまから、こんな質問をいただくことがあります。 「とりあえずSNSを始めてみたものの、あまり売上にむすびつかない。 このまま継続していくべきか迷っている」というものです。 これ結局ケースバイケースで、明確な回答はないように思います。 しかし、そう言っては話が終わってしまいますので、私がお手伝いしてきた事例をご紹介します。 事例のご紹介①【フォロワー1000名】のドレスショップの場合 クライアント様は、非常にニッチのドレスショップです。 6ヶ月限定で「アカウントの

商品名で売上はかわる?

お客さまから、こんな質問をいただくことがあります。 商品名って売上に関係する?きちんと時間をかけて考える必要ある?というものです。 商品名を変えただけで売れるようになるのか基本的に商品名・サービス名に良し悪しはないと思っています。 なぜなら商品が売れるかどうかは、「マーケットがあるかないか」に尽きるからです。 ですが、プロモーションとしての意味はあると思います。 もともとマーケットはあるのに、誤った商品名によって商品価値が伝わっていない場合、商品名を変えることで売上が変