モノを売ることについて

名古屋の広告会社の代表です。長年の広告業界で学んだことを書いていきます。みなさまのプロ…

モノを売ることについて

名古屋の広告会社の代表です。長年の広告業界で学んだことを書いていきます。みなさまのプロモーションにおける疑問や課題がすこしでも解消できれば幸いです。

記事一覧

売り方を変えるアイデア

お客さまから、こんな質問をいただくことがあります。 商品の売り方に行き詰まっている。 新しい発想や視点をもつにはどうすればよい?というものです。 商品を変えずに…

マーケティングを実践するには、どうすればよい?

お客さまから、こんな質問をいただくことがあります。 うちの会社は売上の柱が営業しかない。 マーケティングを活用して、販路を開拓したいというものです。 本を読んで…

あなたの優れたアイデアが、否定されてしまったら

私たちの周囲には、課題がたくさんあります。 職場の課題、チームの課題、人間関係の課題、営業の課題、人事の課題、自分の課題… そんな課題を解決するために必要なもの…

売上が落ちたとき、何をすべきか。

お客さまから、こんな質問をいただくことがあります。 売上が右肩下がりに落ちている。 どのような広告施策が必要かというものです。 そもそも売上は落ちるものそもそも…

性能がつたわらない時、どうしたらよい?

お客さまから、こんな質問をいただくことがあります。 うちの商品は性能は良いのに、なぜか売れない。 商品の良さをどう伝えていいのか分からないというものです。 8割…

最高のおもてなしをしても、リピートされないのはなぜ?

お客さまと打ち合わせする中で、こんな質問をいただくことがあります。最高の接客をしているのに、お客様がリピートしてくれない…というものです。こういった質問には、リ…

無料体験ってホントに効果あるの?

お客さまと打ち合わせする中で、こんな質問をいただくことがあります。集客において無料体験って、どのくらい有効なの?というもの。 こういった質問には、無料体験は、も…

バズったら簡単に集客できるんでしょう?

お客さまと打ち合わせする中で、こんな質問をいただくことがあります。それはバズったらすぐに集客できるよね?バズるにはどうしたらいいの?というものです。 こういった…

広告より口コミの方が効果あるんでしょう?

お客さまと打ち合わせする中で、こんなお悩みを聞くことがあります。それは広告より口コミの方が集客に効果がある。そもそも広告をやる意味なんてあるの?というものです。…

自社のパンフレットは、だれが作るべきか?

お客さまと打ち合わせする中で、こんなお悩みを聞くことがあります。それは商品やサービスを紹介する販促ツールを、だれが、どのような流れで制作すべきかわからない、とい…

行き慣れたお店へ吸い寄せられる理由

「お客様にお店をリピートしてもらうには、お客様が心をふるわせる、感動のサービスが必要」…なんていうのが従来の定説でした。しかし近年、その定説がくつがえされました…

交通事故を減らすため、電通がおこなった伝説のキャンペーン

子どもたちが横断歩道を手を上げて渡る光景。これは大手広告代理店である電通がつくったものであること、あまり知られていません。 電通といえば、東京オリンピック問題や…

言い過ぎているキャッチコピー

名古屋の広告会社をやっています。モノを売ることについて、自分なりの知見を記録としてnoteに残していこうと思います。 街中で見るキャッチコピー。 眺めていると実に興…

売り方を変えるアイデア

お客さまから、こんな質問をいただくことがあります。 商品の売り方に行き詰まっている。 新しい発想や視点をもつにはどうすればよい?というものです。 商品を変えずに、売り方を変える2020年頃、ワークマンのヒット施策が話題になりました。 それは、商品を変えずに売り方を変えるという戦略です。 もともと職人ツールのプロショップであった同店ですが、機能性の高い商品の価値を活かし、アウトドアブーム訴求にも成功しました。 商品はそのままなのに、看板や店名を変えただけで、今までお店

マーケティングを実践するには、どうすればよい?

お客さまから、こんな質問をいただくことがあります。 うちの会社は売上の柱が営業しかない。 マーケティングを活用して、販路を開拓したいというものです。 本を読んではいけない「まずは本を読むべからず」「フレームワークを覚えるべからず」という言葉を意識してください。 マーケティングについて書かれた書籍は山のように出版されています。その中で、あなたの課題にピッタリ当てはまる書籍を探し出すのは難しいです。 書籍に答えを求めるのは大事ですが、マーケティングを実践するために書籍を読

あなたの優れたアイデアが、否定されてしまったら

私たちの周囲には、課題がたくさんあります。 職場の課題、チームの課題、人間関係の課題、営業の課題、人事の課題、自分の課題… そんな課題を解決するために必要なものは、優れたアイデアと実行力です。 ですが、優れたアイデアというものは、なかなか実現しません。なぜなら優れているほど、周囲から反対されるからです。 反対される理由先日大きなニュースがありました。 東京-大阪間を現在の半分である約1時間で行き来できる「リニア中央新幹線」の開発の件で、プロジェクトの進行を妨げていた静岡

売上が落ちたとき、何をすべきか。

お客さまから、こんな質問をいただくことがあります。 売上が右肩下がりに落ちている。 どのような広告施策が必要かというものです。 そもそも売上は落ちるものそもそもブランドとはどれだけ顧客のコミットメントが高かったとしても、ある程度放っておけば、利用者は下がっていくものです。 一部のコアユーザーを除き、特定のブランドに依存しないライトユーザーは、複数のブランドを浮気する「周遊活動」をおこないます。そのため、企業は販促・広告施策をおこない、新規集客をします。 健全なブランド

性能がつたわらない時、どうしたらよい?

お客さまから、こんな質問をいただくことがあります。 うちの商品は性能は良いのに、なぜか売れない。 商品の良さをどう伝えていいのか分からないというものです。 8割の商品が知られていない市場にはヒット商品とそうでないものがあります。そして売れていない商品の8割が「知られていないこと」が原因であるといわれています。 それは決して広告の出稿量が少ないとか、露出が少ないという意味ではありません。 上記の「知られていない」は、商品のもつ優れたスペックが、お客さまに「正しく伝わって

最高のおもてなしをしても、リピートされないのはなぜ?

お客さまと打ち合わせする中で、こんな質問をいただくことがあります。最高の接客をしているのに、お客様がリピートしてくれない…というものです。こういった質問には、リピート来店とは、円満な夫婦のコミュニケーションと同じですと答えます。 リピート客の重要性店舗運営にとって、リピーターの存在は非常に重要です。 業種にもよりますが、売上の5〜8割はリピーターによって生まれていると言われています。そして一から新規のお客さまを集めるより、リピーター増やす方が、コストをかけずに取り組むこと

無料体験ってホントに効果あるの?

お客さまと打ち合わせする中で、こんな質問をいただくことがあります。集客において無料体験って、どのくらい有効なの?というもの。 こういった質問には、無料体験は、もろはの剣(つるぎ)ですと答えます。 無料体験について私たちが日頃、目にするチラシやwebサイトには、無料体験というフレーズが当たり前のように踊っています。 特にスクール系やフィットネスなどの業態は、まず無料体験をしてもらって入会という流れがセオリーになっています。 また定期購読の新聞やwebメディアなどのコンテ

バズったら簡単に集客できるんでしょう?

お客さまと打ち合わせする中で、こんな質問をいただくことがあります。それはバズったらすぐに集客できるよね?バズるにはどうしたらいいの?というものです。 こういった質問には、SNSでのバズりは宝くじと同じでございます、と答えます。 SNSで人気が拡散する事例先日、こんな投稿がX(旧Twitter)を賑わせました。 アース製薬 人気ゲーム「8番出口」をパロディしたWebCMをアース製薬が発表したものです。 この動画は公開から3週間ほどで約200万回以上再生され、リンク先の

広告より口コミの方が効果あるんでしょう?

お客さまと打ち合わせする中で、こんなお悩みを聞くことがあります。それは広告より口コミの方が集客に効果がある。そもそも広告をやる意味なんてあるの?というものです。 こういった質問には、広告も口コミも同じです、と答えます。 口コミ(UGC)の効果口コミはマーケティングの界隈ではUGC(User Generated Content)と呼ばれます。企業ではなく、ユーザー自身がつくるコンテンツという意味です。 たとえばラーメンを食べて、そのおいしさに感動したユーザーが、グルナビや

自社のパンフレットは、だれが作るべきか?

お客さまと打ち合わせする中で、こんなお悩みを聞くことがあります。それは商品やサービスを紹介する販促ツールを、だれが、どのような流れで制作すべきかわからない、というものです。 制作プロダクションや広告代理店へ制作を依頼するとしても、どんなことを伝えるべきで、なにを優先すべきか、どんな媒体で訴求すべきか、業者と打ち合わせして、仕上がりをチェックして… 販促ツールをひとつ制作するにしても多大な労力がかかるものです。ましてやそれを担当者個人に丸投げしている会社も少なくありません。

行き慣れたお店へ吸い寄せられる理由

「お客様にお店をリピートしてもらうには、お客様が心をふるわせる、感動のサービスが必要」…なんていうのが従来の定説でした。しかし近年、その定説がくつがえされました。 それは、人とブランドを結びつけるものは「満足度(Satisfaction)」ではなく、「楽さ(Effortless)」であるという説です。 楽さというのは、つまり快適さ、ストレスがないこと、気兼ねなく通えること、緊張しないこと、という意味です。 これは米のマシュー・ディクソンという人が、10万人に調査を行った

交通事故を減らすため、電通がおこなった伝説のキャンペーン

子どもたちが横断歩道を手を上げて渡る光景。これは大手広告代理店である電通がつくったものであること、あまり知られていません。 電通といえば、東京オリンピック問題や労働環境問題で、すっかり世間のワルモノになってしまいました。しかし昭和の頃は、まさに電通が時代をつくっていたと言っても過言ではありませんでした。 1960年初期、国民の多くが自動車に乗るようになりました。しかし、まだ交通ルールは未整備な時代。当然、交通事故も多発します。 1955年から10年間での事故死者は、日清

言い過ぎているキャッチコピー

名古屋の広告会社をやっています。モノを売ることについて、自分なりの知見を記録としてnoteに残していこうと思います。 街中で見るキャッチコピー。 眺めていると実に興味深いものがあります。 例えば私の住んでいるエリアの商店街には幻のシュークリームというお菓子屋さんができました。 突然出現した幻のお菓子…一体どんな幻があるのでしょう。もし本当ならば気になります。 また、とある駅前にて痛くないマッサージと謳うお店を見つけたこともあります。 果たしてそんなモノあるのでしょう